少し前にFGOで開催されていたシナリオがメインで、ほとんど戦闘らしい戦闘のないイベント『虚月館殺人事件』の感想です。
イベント概要
冒頭に記した通り、今回のイベントは戦闘がメインではなく、シナリオを読むのが主でした。
読者への挑戦状よろしく、犯人当てが企画され、開催期間中に公式ブログから真犯人と思しきキャラが投票することができました。
投票に参加した人数は公開されていませんが、1300万ダウンロードされている『FGO』という母体を考えると、仮に0.1%だとしても、1万人以上が投票したことになります。ミステリ史上、類を見ない参加者数ではないでしょうか。
期せずしてリアルタイムに関われて良かったです。
クローズドサークル物の犯人当て
ミステリのジャンル的には、クローズドサークル物。
次々と殺人事件が起きていきますが、初っ端に死んだのがホームズの顔をしたシェリンガム(アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』に登場するロジャー・シェリンガムが元ネタかしら?)であることには笑いました。
ホームズ「いいかね。見えているものが信用できない。それを決して忘れないように」
現実世界のホームズが言っているように、各キャラには『FGO』キャラのテクスチャが貼り付けられているのが面白いところで、トリックの骨子であると同時に、ファンほど騙されるという秀逸な仕掛けでした。
ホームズによる読者への挑戦状
グッと来ますねえ。
けっこう伏線がしっかりと張られていて、誰が犯人なのか当たりをつけながら読んでいたのですが、
多分こういうことだと思う
と考え導き出した犯人が、中間発表においてぶっちぎりの1位だったので、わりかし安心して投票することができました。首尾よく当てられて、石も貰えて良かったです。
能動的に”読む”ということ
普段、ミステリを読むときは、ほとんど能動的に考えることはせず、ただ、与えられる文章を、盲目的に読んでしまっています。しかし、最近は読むときは、前向きに読もうと思っていて、いろいろ考えながら読むようにしています。
『FGO』の第1部を遊んでいるときも、
首魁の正体は? 人理焼却の目的は?
と、いろいろ考えながら遊ぶことで、けっこう楽しんだ気がします。
けっこう、得がたい体験ですよね。
少し前にこんな記事を書きましたが、FGOはやっぱり小説的で読んでいて楽しいです。
終わりに
けっこう良かったので、また少し間をおいて構わないので、是非、同様のイベントを開催していただきたいですね。
ついでに、謎特異点の第2弾も期待大です。