雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

他人を蹴落とし金貨を掘れ『Fall Out!』の感想


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 GrandGameさんのゲームマーケット2018大阪の新作『Fall Out!』を遊びました。
 お手製感のあるパッケージにコンポーネントでしたが、遊び始めてみると意外に面白くて白熱しました。
 インスト10分、プレイ時間45分と、軽そうな見た目に反して、ちょっと重めでした。
 とは言え、プレイ感はむしろ軽く、さっくりと遊べたので終わったときに時計を見たら驚いたくらいです。


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 プレイヤは山登りを楽しみにきた登山客。しかし、その山には金塊が眠ることが分かり、お互いの足を引っ張りながら金塊探しに精を出すことになる。という面白味のあるストーリー。
 ルールはかんたん、ラウンド開始時に上移動だとか左移動だとかの移動カードを伏せておいて、全員がカードを4枚伏せたら順々に処理していくというプロット物です。
 灯台のあるカード以外は、1カードに1プレイヤしか居座ることができないので、他プレイヤが踏み込んできたらはじき出されることになります。はじき出された先で、金塊を見つけられればラッキーですが、カードがない場所に押し出されると山から滑落したことになり、ダメージを負うことになります。
 後は、山札の底にあるゲーム終了カードがめくられるまで、ひたすら狭い山中を駆け回り、押したり引いたりしながら金塊を集めるだけ。
 シンプル・イズ・ベスト、ですね。


 盤上の狭さに加えて、4枚のプロットというのが良いアクセントになっていて、しばしば計算が狂うのが楽しいです
 たとえば、こんな感じです。

「じゃあ、上移動して金塊ゲットです」


「知ってた」


「次はぼくですね。左移動して、赤プレイヤを押し出します」


「え? マジで??」


「はい。では、どうぞ」


「俺、ここで下移動なんだよね」


「下って……崖じゃん!」


「そう。計算が狂った」


「え? 待って、今、赤プレイヤがいなくなると困るんだけど、次のターン、赤がこっち来て、押し出されるものと思って、プロットしてたんだけど」


 こんな感じで、しばしば予想のつかない展開を追うことになるのです。
 その一方で、ふたりのプレイヤの呼吸が合えば、


「黄プレイヤを押し出して金塊ゲット」


「そう来ると分かってました、押し出しかえして金塊ゲットです」


「ずるい! ずるいぞ、そこのふたり!!」


 みたいな場面も多々。
 メカニクス自体は昔からあるものですが、お互いの足の引っ張りあいや、期せずして計算が狂ったりするのが楽しく、終始、笑い合いながらプレイしました。気のおけない仲間と遊ぶのにうってつけな、楽しいゲームでした。