雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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スパイスを交易し、富を築け『フロム:バタヴィア』の感想

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 COLON ARCさんのゲームマーケット2018春の新作『フロム:バタヴィア』を遊びました。
 2人から6人まで遊べる、プレイ時間40分の中量級カードゲームです。


 プレイヤは商人となり、インドネシアのバタヴィアを舞台に、スパイスを仕入れたり出荷したりして、いちはやく勝利条件を満たすことが目的のゲームです。


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 珍しいデザインのゲームでした。
 基本となるメカニクスは、ドラフトと拡大再生産でしょうか
『サンファン』や『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』と同じように、カードはプレイするものであると同時にコストでもあります。各カードをプレイするには、そのカードに記載されたコストと同数のカードを、捨てる必要があります。
 このゲームの特徴的なところは、コストとして捨てたカードが、そのまま次手番プレイヤの手札になることです。
 特定のカードをプレイしたい。でも、そのカードをプレイするには、いずれ使いカードをコストとして捨てる必要がある。しかも、捨てた結果、下家のプレイヤに使われてしまう可能性がある。
 考えどころが多いですね。
 けっこう悩ましいです。


 拡大再生産の要素は、あるようでない、ないようである、くらいの感じでした。
 と言うのも、けっこうゲームのテンポが早いんですよ。秋山は3人で遊びましたが、プレイ時間は35分でした。
 プレイしたカードが充実して、ようやく様々なシナジーが生み出される頃には、もうゲームは終盤。急いで締めに入らないと間に合わない、みたいな感じで、あんまり拡大再生産を狙っていると負けてしまいます。


 難点は、ルールブックでしょうか。
 カードの処理方法が、よく分からず、中盤まで効果を勘違いしていたものが、いくつかありました。何度か遊んで、ルールを正確に理解できたら、もっと効率的に、さくさくとプレイできそうです。
 上述の通り、ふしぎなデザインのゲームで、玄人好みと感じました