雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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大航海時代、幻の宝島を探せ『天動説』の感想

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 るりるりゲームズさんのゲームマーケット2018大阪の新作『天動説』を遊びました。
 縦横に回転する天球儀を操作し、情報収集しながら宝島を目指すゲームです。


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 これはですねー……もう、見た目が完璧です
 この天球儀を見ただけで興奮が止まりません
 ゲームが始まる前から、これから始まるかつてない体験に対して、否応なく期待が高まります。


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 この船やキューブも良い感じですよね。
 ひと目で手作りであることが分かる、朴訥な作りです。
 出来合いのものを使うのではなく、すべてお手製で仕上げようというるりるりさんのマインドが伝わってきます。
 秋山は、この感じを、頭のなかで勝手に、るりるり感と呼んでいて、他のゲームでも、お手製のコンポーネントがあったりすると「お! このゲームは、るりるり感あるなー」と思ったりします。


 閑話休題。
 コンポーネントから受けるインプレッションに対し、ゲームそのものは、凡庸でした。
 まずは、宝島の在り処を知るために、各地を旅して情報収集していくのですが、そのために風を操り、波を操り、そして何よりも他のひとの足を引っ張る……、この工程が、冗長でした。
 と言うのも、目的地に対して、ぴったりの座標を狙わなければならないのですが、まずは、当たり前ですが、自分の目標を満たそうとするじゃないですか。
 たとえば赤い星を2つと青い星を揃えよう! みたいな。
 でも、どうあがいても、その手番で条件を満たせないときは、次善の策として「じゃあ、他のプレイヤの足を引っ張ろう」と、ついつい思ってしまうのですが、これを始めると、さっぱりゲームが収束しなくなってしまうのですよね。
 もう、ひたすら、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ、大海をさまようことになります。


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 そうこうしている内に、偶然が重なり、なんとか宝島の在り処が判明したとしても、今度は、そこに着地するのが難解です。
 ストーリー的には、満月の夜、満ち潮によって海面が上昇し、さらに風が強く高波に乗れたときにだけ、普段は、ただの山にしか見えない場所が、島として着岸できるようになる……! という熱い展開なのですが、いかんせん、その条件を満たすのが至難です。
 と言うのも、上述の通り、他プレイヤの邪魔が入るからですね。


 結局、2人で遊んで1時間。
 妥協に近い歩み寄りの結果、なんとか宝島に辿り着くことができ、ゲーム終了を迎えた次第です。


 コンポーネント自体は、未だかつてないほどにワクワク感がありますし、ストーリーも最高に良いです。
 ただ、いかんせんゲーム自体が、ちょっともったいないですね。
 雰囲気重視、かつ他人の足を引っ張らないメンバーと遊ぶ前提ならば、けっこう楽しい体験が得られそうです


私、がんばって組み上げたよ。これは、いちばん大変だった。

ぺこらさん、ありがとうございました

試行錯誤しながら作るのがいいんだよ。出来上がったときに感動があるんだよ。で、で、出来た~っ! っていうね。あれは、説明書で説明するのが難しいよね。でも、手を動かせば分かるんだよ

無言で取り組んでましたよね

ストーリーも良かったけど、タイミング逃すと、え、あの星、今、落ちたよ? また、一周、待つのー、みたいのあったよね

あったあった。まあ、バランスは難があると思う

次の工作も楽しみだよ