雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

圧倒的閃きでざわ・・・ざわ・・・『悪魔的大忘年会からの脱出』の感想


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 最初に聞いたときは、なにかの冗談かと思いました。
 2018年10月18日から2019年1月27日まで、約3ヶ月にわたり開催される、『中間管理録トネガワ』とコラボしたホール型のリアル脱出ゲーム『悪魔的大忘年会からの脱出』。絵面のインパクトもあって「ほんとうに開催するの?」と思っていましたが、ほんとうに開催されました。
 と言うわけで、参加してきたレポートです。ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

ストーリー

あなたは漆黒の金融企業「帝愛グループ」の新人黒服。
今日は年に一度の「帝愛大忘年会」の日。
兵藤会長が最高幹部の利根川にある命令を下す‥‥。


「つまらん‥‥! 毎年、毎年‥‥同じような忘年会ばかり‥‥!
よいか、利根川。
今から60分以内に、ワシを満足させる忘年会を作り上げろ‥‥。
できなければ‥‥焼き土下座‥‥!
肉焦がし骨焼く灼熱の巨大鉄板の上で10秒間の土下座だっ‥‥!」


危機感を覚える利根川‥‥。
あなたたち新人黒服を緊急招集‥‥!


「会長が喜ぶ宴会芸をリサーチし、忘年会で披露してもらいたい‥‥!」
もし会長の機嫌を損ねれば、あなたたちも焼き土下座‥‥!

https://mysterycircus.jp/tonegawa/

感想

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『中間管理録トネガワ』ご存知ですか?
 福本伸行による一世を風靡した漫画『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ作品で、同作品に登場する中間管理職の利根川が、兵藤会長と部下の黒服たちにはさまれて、四苦八苦しながらももがきつづけるギャグ漫画です。
 2018年7月よりアニメ化もされていて、アニメは観ていませんが、アニメ化を記念してKindleで1巻が無料になっていたので、1巻だけ読みました。『賭博黙示録カイジ』では威厳があって、黒服たちに指示を飛ばしていた利根川が、兵藤会長の無理難題に悩み、黒服たちの不満をどうにかしようとアクセクしているのを見て、なんだかふびんになるふしぎな漫画です……。


中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)

中間管理録トネガワ(1) (ヤングマガジンコミックス)


 さて、このリアル脱出ゲーム『悪魔的大忘年会からの脱出』は、帝愛グループに入社した新人黒服となって、兵藤会長を満足させるために圧倒的宴会芸を披露するというストーリー。
 ゲームが始まると、まずは謎を解いて兵藤会長の好みをリサーチし、謎を解いてその期待に答えられるような宴会芸を思いついて、実際にその宴会芸を披露するという茶番感溢れる感じです。


『トネガワ』は知らずとも、『カイジ』を読んだことのある方なら分かると思うのですが、


 ざわ・・・ざわ・・・


 この……っ、圧倒的窮地……! 切り抜けるには……!


 発想の! 逆転!!


 起死回生の! 一手!!


 どうだ……!?


(緊張の一瞬)


 できた……! できたぞ……!


 ぱちぱちぱちぱちぱち。


 コングラッチェレーション、コングラッチェレーション。


 まあ、こんな感じです?
 伝わりますかね。
 読んだことのある方なら分かると思うのですが……まあ、リアルカイジです。
 なんだか波に飲まれると言いますか。無表情に徹している黒服スタッフたちに、ぱちぱちと拍手されながら「コングラッチェレーション(おめでとう)」と言われるだけで、


ドン底の……ドン底で! 見えた! 一筋の光……! 掴み取ることができた! 僥倖……!


 みたいな気分になれます。
 ちょっと宗教が入っていて気持ち悪いかもしれませんが、あの瞬間は、意味不明なまでにテンションが上がって、けっこう快感です


 さて……。
 謎に関してですが、けっこうかんたんでした。
 秋山が参加したのは初日の最終公演でしたが14チーム参加で11チーム脱出成功でした。
 秋山のチームも5分残しでクリアでしたが、周囲を見ていたら、けっこう多くのチームが危なげなくクリアできていました。
 SCRAPのリアル脱出ゲームのなかでは『終わらない学級会からの脱出』に次ぐ、低難易度かもしれません。コラボ先がコラボ先なので、ちょっとアクが強いかもしれませんが、なかなか脱出できてなく、脱出したいと思っている方にとっては、救いとなる公演かもしれません

オリジナルグッズはくじ方式

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 相変わらずオリジナルグッズが充実していましたが、面白いのは単なる販売ではなく、コンビニの一番くじのように、くじ方式であること。


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 1回700円のくじをティッシュペーパーの箱から引いて、くじに応じて、様々なグッズを貰うことができます。
 A賞のトックリとぐいのみのセットと、B賞のTシャツは、けっこう良いなあと思ったのですが、くじってあんまり好きではないので買う気にはなれないなあと思っていたら、公演参加者は1枚だけゴールデンチケットを購入できると聞いて、なんとなく記念に買ってしまいました。


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 まあ、ゴールデンチケットと言っても、単にくじを引いた記録が物として残るというそれだけなんですけどね。
 結果はF賞。「ざわ・・・ざわ・・・」と書かれたステッカーでした。700円でステッカー1枚と思うとめまいを覚えますが、まあ、くじとはそういうものでしょう。
 FGOやグラブルのガチャはいくらでも回せるんですけどね……。

オリジナルフード

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 1階のカフェYeloでは、コラボフードとして「焼き土下座ソーセージ犯罪的ビールセット……!」が販売されていました。
 ビールはサントリー派なので見送りましたが、ただのお皿ではなく、あの焼き土下座用鉄板を模したお皿ならば、少し間近で見たい気持ちがあります。頼むひとがいないかなあと少し、見守っていましたが残念ながらオーダーする瞬間には立ち会えませんでした。

終わりに

 難易度が低めなので、謎解きが好きな方からすると、少し物足りないかもしれません。
 逆に「難易度なんて高くなくていいんですよ、そこそこで。それよりも、1時間きっかり楽しい時間が過ごせればいいんです」という方にうってつけです。
 この世界観が楽しめるかどうか問題はありますが、個人的には、圧倒的オススメ……!!


前日に原作を読んだんだよね。『カイジ』は読んだことないから、スピンオフから入るのもどうかなと思ったけれど、意外に面白かったよ。いや、面白かった!

気に入ってくれて良かったよ

『カイジ』って麻雀漫画でしょ? 麻雀を知らないから、きっと読んでも面白くないなと思ってたんだよね

それは『アカギ』

あ、そうなんだ。ギャンブル漫画って言うと、なんかドロドログログロしてそうだけれど『トネガワ』は暗くなかったね。利根川さんが愛嬌あって良かったよ。あのひどい会長に振り回されて大変そう。ちゃんと原作を読んでからリアル脱出ゲームを遊びに行って良かったよ。ざわざわできたね。茶番も多くて楽しかったよ。よく分からないけれど、盛り上がったしね

妙なテンションになるよね

ふつうの謎解きと違って、ひとつの問題に取り組むよりかは、みんなで向かい合う感じだから、謎が解けなくても楽しめるよね。解けないひとは、宴会芸をやればいいんだよ

ぼく、やったよ

ホール型にしては探索要素あったよね。後、最初の案内状が、けっこう大事。ああいうの好き。ざわざわしたしね

ざわ・・・ざわ・・・