雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

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この冬に遊ぶべきオススメの謎解き感想まとめ5作(2018年)


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 最近、謎解きキットを手に街中を歩いているひとを、よく見かけるようになりました。テレビでも謎解きが番組化されていますし、普段、ゲームに触れない層も楽しみ始めている印象です。
 12月に入り、俄然、忙しくなってきましたが、クリスマス前後や年明けなど、今年は休みも多く、この機会にリアル謎解きゲームに挑戦してみたい方も多いことでしょう。
 そこで、いくつかオススメをご紹介します。題して、この冬に遊ぶべきオススメの謎解き感想まとめ5作+3作、です。

学生時代の青春を追体験できる、4人1チームの謎解き

 謎解きのパイオニアにして、最大手であり続けているSCRAP社が、旗艦店として新宿歌舞伎町に構えている東京ミステリーサーカス。たえず様々な謎解きが提供されており、ふらりと訪ねても楽しめる店舗ですが、この冬の看板公演は11月に始まったばかりの『さよなら、僕らのマジックアワー』
 東京ミステリーサーカス支配人が直々にディレクターを務め「青春謎解き」と銘打たれたこの公演は、4人1チームで挑む制限時間1時間のゲームです。いわゆるホール型と呼ばれており、実際に密室に閉じ込められるわけではなく、各チームがそれぞれのテーブルを囲み、日が暮れるまでに失踪してしまった後輩を探し出して、映画を撮影しようという設定で遊びます。
 ストーリー要素が非常に強く、また物語世界に没入して楽しむことに集中できる仕組みが随所に凝らされているので、「謎を解く」ゲームを遊ぶというより、青春映画の登場人物になったつもりで1時間を駆け抜けることができました。
 難易度はけして低くなく、必ず成功できるとは限りませんが、青春時代に学業より部活に打ち込んだひとほど、熱中できる体験が得られるめちゃくちゃオススメな公演です。

テーブル上で繰り広げられる映画のような、6人1チームの謎解き

 熱量高めにスタートしてしまいましたが、このまま駆け抜けようかなと思います。
 オススメ作品の2つ目は、同じくSCRAPの東京ミステリーサーカスで遊ぶことができるホール型の公演、こちらは6人1チームです。
 タイトルは『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』、PTG(プロジェクションテーブルゲーム)の第2弾としてリリースされたものです。PTGは、プロジェクションマッピング技術を用いた新しいタイプの謎解きです。ゲーム中、プレイヤは一切、立ち上がる必要がなく、天井に据え付けられたプロジェクタから、テーブルに対して照射される映像を見ながらゲームを進めます。天井にはプロジェクタの他、センサーも取り付けられていて、プレイヤが手を動かしたり、テーブル上に置かれている物の位置を変えることで、物語が次のステージに進んだりします。
 特筆すべきは、映像的な美しさでしょうか。この公演において、プレイヤは『ハリー・ポッター』よろしく魔法学園に通う見習い魔法使いを演じるのですが、流れる映像がキラッキラでフワッフワなのです。あんまり、ドタバタするのではなく、映像を楽しみつつ、難易度も激高ではない謎解きを楽しみたいという方にオススメです。

高難易度の物量に溺れる、4人1チームの謎解き

 ここで、少し趣向を変えて、オカルト雑誌ムーとコラボした4人1チームのホール型公演『大予言からの脱出』を紹介します。
 今までの2作は、どちらもSCRAPが手がけているイベントでしたが、こちらは、よだかのレコードという団体が手がけています。業界最大手のSCRAPと比較すると、映像や音響、大道具などでは劣りますが、その分、謎解きやストーリーの奥深さに挑戦されていて、一般受けを狙ったSCRAPの公演に飽き始めている方にオススメしたいです。
 特に、今回はムーとのコラボなのですが、1999年の夏に流行ったノストラダムスの大予言をテーマとした公演です。あの頃のドタバタとした狂騒を覚えている方にとっては、ちょっと懐かしさも感じられることでしょう。設定的にも、60日後に迫った人類滅亡を回避しろと、スケールがとんでもなく大きくて、制限時間1時間イコール60日なんですが、さすがに世界の終わりが近づいてくるワタワタします。
 秋山はあまりの難しさに脱出失敗しましたが、充実度の高い公演ですので、是非、果敢に挑み、人類を救っていただければ幸いです。
 ちなみにですが、リアル謎解きゲームは、もちろん脱出成功できると嬉しいですが、いつも成功できるとは限りませんし、脱出できるできないがすべてではありません。脱出できなくても楽しいのがリアル謎解きゲームです!

時間制限なく、ゲームセンター内を歩き回って遊ぶ人数無制限の謎解き

 3連続でホール型に類する謎解きを紹介しましたが、こちらは時間制限も人数制限もない、いわゆる周遊型のゲームを紹介します。
 周遊型というのは、受付で謎解きキットを購入した後、決められたエリア内を周遊し、謎を解くためのヒントを集め、物語を進めていくタイプで、わりと自由度が高いです。時間に追われることがないので、じっくり楽しめますし、人数制限がないのでソロプレイでも、友達や恋人、夫婦の2人で遊んでも良いですし、なんなら3人以上のグループでの参加もOKです。
 今回のオススメは、周遊型のイベントに定評のあるタカラッシュ! ブラックレーベルによる、金田一少年の事件簿Rとコラボした『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』です。オススメのポイントは大きく2つ! ひとつはウェアハウス川崎というゲームセンターで探索エリアが完結しているので、寒い冬にもうってつけであること。もうひとつは、想定プレイ時間5時間という圧巻のボリュームです。ありし日の九龍城を再現した、ウェアハウス川崎という異様な雰囲気も相まって、非常に楽しめます。
 ちなみに探索エリアには、喫煙エリアも含まれるので、煙草ダメ絶対! という方には非推奨です。

時間と場所を選ばず、自宅で遊ぶことができる人数制限の謎解き

 最後は、謎解きキットだけで完結しており、いつでもどこでも(自宅でも)楽しむことができるタイプの謎解きです。
 紹介したいタイトルは、MOVIE ROCKによる『海底基地ネオアトランティスからの脱出』です。ゲームショップや謎解き施設、通販などで購入可能です。
 インターネットにつながるスマートフォン等の端末が必須であることが特徴です。と言うのも、特設のページにアクセスすることでストーリーを読むことができ、ストーリーの進みに応じて新たな情報が得られたり、キット内に含まれる紙を見てよいと指示が出されるのです。さながら、半自動で進む少人数の公演型です。
 謎解きに詰まっても、充実のヒントが確認可能ですし、想定プレイ時間は2時間ですが、何章かに分かれており途中でセーブもできます。価格もお手頃なので、まずは気軽に謎解きに触れてみたいという方にオススメです。

次点のご紹介

 タイトルに5作と入れましたが、ほんとうは、もっともっとオススメがいっぱいあるので、取り上げられなかった作品を、もう3つ紹介させてください。
 1つ目は、SCRAPが東京メトロとコラボして開催中の『地下謎への招待状2018』。地下鉄を乗りまくり都内を歩き回る、大型の周遊で寒い冬に遊ぶには、ちょっとあれなんですが、今年は旅行がテーマになっていて、東京という街が違う視点で見ることができて新鮮です。

 2つ目は、横浜大世界で遊べる周遊型の『トロンプ・ルイユ殺絵事件』プレイ時間が短く、難易度が低いのが特徴です。今回は、わりと難易度が高めの作品ばかりを紹介してしまったのですが、謎解き初心者カップルがデートを兼ねて楽しめたり、子どもでも楽しめる作品だと思います。

 3つ目は、東京ミステリーサーカスで遊べるホール型の『悪魔的大忘年会からの脱出』です。こちらは『中間管理録トネガワ』とのコラボなので、ちょっと異色ではありますが、とにかくワヤクチャできる楽しさがぶっ飛んでいる作品かつ、難易度も珍しく低いので、ドタバタ騒いで楽しみながらも脱出成功したい方にオススメです。

終わりに

 少し長くなりましたが、冬休みに謎解き初挑戦! という方も多いと思うので、ちょっと丁寧に書いてみました。
 よろしければ、是非、ご友人や恋人とシェアいただいて、楽しい謎解きライフをお送りください。