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塗るべきマスが分かるのは謎を解いてから『謎解きパズル塗り絵』の感想

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 リアル脱出ゲームで知られるSCRAPの、出版部門であるSCRAP出版による『謎解きパズル塗り絵』を遊びました。
「謎を解かないと、色が塗れない!」というキャッチフレーズから分かる通り、謎を解かないと塗り絵ができないというふしぎな本です。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

概要

通常の塗り絵本は、好きな絵から塗っていくものですが、この本はそうはいきません。1枚目の塗り絵を完成させないと、2枚目の塗り絵をどう塗るかがわかりません。同様に、2枚目を完成させないと、3枚目の塗り絵のルールがわかりません。つまり、順番に進めないと、最後の塗り絵に辿り着くことができないのです。果たして、最後の塗り絵には何が描かれているのでしょうか? 1枚目から順に塗っていき、隠されたヒントに気付いた人だけが、それを見ることができます。癒やし効果とともに、脳トレにもなる「謎解きパズル塗り絵」に、ぜひチャレンジしてみてください!

https://www.scrapmagazine.com/shuppan/nurie/

 いわゆる、リアル脱出ゲームにおける小謎があって、それらの小謎を解くとどうすればいいか分かる……ではありません!
 まずは1枚目の塗り絵をふつうに遊びます。そして、1枚目の塗り絵を見ると、2枚目の塗り絵を、どういう法則で塗ればいいか分かる。そんな塗り絵です。
 果たして22枚の塗り絵を塗ることが出来るでしょうか?

一般的な評価は低め

 まず、本書については、一般的な評価は、どちらかと言うと低め……でしょうか。
 そんなに観測範囲が広いわけではありませんが、知り合いの謎解き好きの話では「あまり面白くなかった」という意見が多く、Amazonのレビューを見ても低評価が多いです。
 SCRAPが出している本だから、という気持ちで安易に購入すると失敗するかもしれません。詳しくは実際にご覧ください。

謎解きパズル塗り絵

謎解きパズル塗り絵

秋山の感想

 上述の評価を念頭に置いたうえで遊び始めたのですが、個人的な感想としては。
 悪くない、です
 もしかしたら、期待値が低かったからこそ、かえって悪くなくて面白味を見いだしたのかもしれません。
 途中、休憩をはさみつつ一気に塗っていって、最後まで駆け抜けました。総プレイ時間は、特にはかっていませんでしたが、3時間か4時間くらいでしょうか。

塗り絵の楽しさ

 そもそも、塗り絵の楽しさってありますよね。
 近年は塗り絵に対して、癒やし効果があるとか言われているみたいですが、最後に塗り絵を遊んだのなんて小学生の頃なので、もう久々に「無心になって色を塗る」という行為にわりと没頭しました
 楽しいものですね。


 ただ、実際的なところは、楽しいのは最初だけで、途中から作業になってきます。
 この本の場合、やっぱり「謎解き」という要素があるので、ページによっては一部しか塗らず、大部分が余白として残ったり、半分ほどを塗った時点で、謎の答えが分かってしまい、それ以上を塗る意味を見いだせなくなってしまいます。
 最初のうちは、けっこう律儀に塗ったりしていたのですが、途中からは分かった時点で「次、行こう。次」とさくさくプレイしてしまいました。
 まあ、塗り絵を心の底から楽しみたいならば、素直に塗り絵の本を買いなさい、ということでしょうか。

謎解きの楽しさ

 謎解き要素は、正直、それほどありません
 リアル脱出ゲームのなかで、ときどき指示通りに塗り絵をして、出てきたイラストが答えになるという小謎がありますが、あれを21回、繰り返す感じです。
 ただ、最後の22問だけは、いきなり謎解き感が出てきて、これは、けっこう楽しめました
 21問目までは上述の通り作業感があるので、ここの数をもっと減らすか、22問目のような謎解き要素のあるページが多ければ、Amazonの評価は、もうちょっと高かったのでは……? と感じます。

終わりに

 過度に期待するとあれかもしれませんが、謎解きはエッセンス程度と捉えて、すなおな気持ちで塗り絵を楽しもうという気持ちで臨めば、楽しい時間が過ごせるかと思います。
 コタツに足を突っ込んで、ちょいちょい進めるくらいがちょうど良いでしょう。


一気に遊んじゃったよね。途中で、なかなか止められないよね

まあ、のんびり遊んでもいいと思うけどね

一気に遊ぶと色鉛筆の消費が激しいよね。動きたくなかったから、手元のカッターで削っちゃったよ

ぼくは途中で鉛筆削りを探したよ。なんなら後半は、ぼくが削り担当になっていた気がする。ま、楽しかったね

ね!

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