雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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このアブストラクトがすごい『FILLIT(フィリット)』の感想

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 ラディアスリーさんのゲームマーケット2018秋の新作『FILLIT(フィリット)』を遊びました。
 アブストラクトゲームですが、珍しいことに2人対戦だけではなく、3人対戦や4人チーム戦などのルールもあります。


 傑作、でしょう。
 うそいつわりなく素晴らしいアブストラクトゲームだと感じました。


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 ここ数年、ボードゲームが、ボードゲーマーだけの趣味ではなくなり、幅広い層に遊ばれるようになったと感じます。以前では敬遠されていた2人用ゲームも、むしろ求められるようになり、運と実力のバランスに優れたドイツゲームも良いけれど、囲碁や将棋ほど堅苦しくないアブストラクトを好むプレイヤも出てきています。
 入れ物の見た目が土嚢に似ていることから土嚢ゲームという愛称で親しまれている、スペインのネスターゲームズも、2人用アブストラクトを専門的にリリースしていますが、日本でも根強い人気を誇っています。
 そういった流れを受けてか、ゲームマーケットでも多くのアブストラクトを見かけるようになりましたが、本作『FILLIT』は頭一つ抜けています。


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 ゲームの目的は、自身のチップを、ボード上に置ききること。
 手番には、自分の駒を飛車角の動きで滑らせることができ、他の駒やストーンにぶつかるまで突っ走ることができます。そして、駆け抜けた軌跡上に、チップを置いていくことができます。
 従って、チップを置くためには、より長距離を一手で駆け抜けることが肝要になり、さらに相手プレイヤのチップが既にして置かれている場所を駆け抜ければ、相手にチップを戻しつつ、自分のチップを置くことができるので攻守一体となった手と言えます。


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 ゲームを面白くしているのは、ストーンの存在です。
 盤上にある障害物としてのストーンを、王と同じ動きで一歩だけ好きな方向に動かすことができるのです。このストーンを、どう上手く使うかが勝利のポイントで、うまいこと相手の駒の動きをはばみ、自分の駒の動きをサポートさせることができればゲームを有利に進めることができます。


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 ルール自体はシンプルでありながら、ルール同士が有機的に絡み合うことで、複雑なゲームを生み出しているのです。何度でも遊べます。
 アブストラクトゲームがお好きな方は、ぜひ、お試しください。


視野を広くしないと、かえってなにをどう動かすか悩んじゃうよね。盤面全体で考える必要がある

深い! 深いコメントだな……!

まあ、勝ったからね

ぺこらさん、マジで強かったからね