雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

2008-01-01から1年間の記事一覧

アユミちゃんはセカイを救い、プレーヤーはゲームをクリアする

アリスとテレス工房『アユミちゃん、セカイを救う!』をプレイしました。 シナリオライターのうさぎ鍋竜之介さんは、半端マニアソフトの渡辺僚一さんが1秒に10回ぐらい「文章が上手い」と言っていた方で、グーグル先生に問い合わせてみるとはてなキーワード…

日下三蔵とのシンクロ率14.71%でした。

結果が表示された瞬間、思わず「低っ!」と叫んでしまいましたとさ。 竹本健治『匣の中の失楽』 北村薫『街の灯』 伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』 上遠野浩平『ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ』 島田荘司『21世紀本格…

未来百怪の世界オフの告知

どなたに催促されたかは失念してしまったのですが、未来百怪の世界オフの宣伝に協力するよう促されたので、ここに記したく存じます。 ●当サイトに投稿して下さっている方の作品が多数掲載されている『てのひら怪談 百怪繚乱篇』『超短編の世界』『異形コレク…

ここ数日の出来事などを記してみんとす

第13回『回廊』オフと朗読会を開催し、DAICON7と映画村妖怪まつりの小さな小さな怪談ノ宴に参加して参りました。 なんとなく興が乗ったので、久しぶりにオフレポのようなものでも書いてみたいと思います。 回廊オフ 秋山および大半のメンバが関東に住んでい…

第6回ビーケーワン怪談大賞結果発表

大賞受賞作:飛雄『朝の予兆』 優秀賞受賞作:白縫いさや『傘の墓場』 優秀賞受賞作:仲町六絵『鳥の家』 佳作:我妻俊樹『百合』 佳作:ヒモロギヒロシ『トロイの人形』 佳作:金魚屋『八百年』 佳作:綾倉エリ『パッチン留め』 佳作:北詰 渚『カチンコチ…

お詫び

id:natume_yoさん。 往復書簡の第三信へのお返事に関してですが、もう暫らくお時間を頂きたく申し上げます。

日常に潜む怪異と現実に存在する幻想

探偵小説研究会編著『CRITICA』のVol.3を買いました。 『CRITICA』は今のところ毎号、買い求めさせていただいていますが、感想を書くのは初めてかもしれません。今回はid:tsurubaさんに、秋山の、千街晶之「日常と幻想のグレーゾーン」の感想が読みたいと言…

夏コミ告知

激しく今さらではありますが、夏コミの告知を行います。 二日目(土)西地区う19b「サカナ・ノベル」にて頒布される『オマケ・ノベル』第7号に短編を寄稿させて頂いております。題は「FAREWELL DYSTOPIA / 'Til Death Do Us Part」です。相変わらず無駄に長…

読み替えと創作

毎週日曜日の朝、NHK短歌という番組が放映されているのですが、今週のゲストは佐藤弓生でした。 番組の中、興味深いシーンがありました。「最近はどういったお仕事をされているのですか」という質問に「怪談の雑誌で、短歌を紹介しているのですが、短歌を読…

最近、読んだ漫画を淡々と記録する

探偵綺譚?石黒正数短編集? (リュウコミックス)作者: 石黒正数出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/12/20メディア: コミック購入: 14人 クリック: 61回この商品を含むブログ (117件) を見る こういう馬鹿話集は、意外に好きかもしれません。週刊 石川雅之 …

雲上の庭園、作品募集中

文芸スタジオ回廊の公式サイトでは、既に告知させていただいているのですが……。 文学フリマにて回廊文庫を創刊予定で、その第一弾として『幻視コレクション〜新しい現実の誕生〜』という同人誌を頒布予定です。 ゼロアカの道場破り……ではなく、1000字の掌編…

ネット通販の落とし穴

月に買う新刊は20冊前後です。 その大半はamazonやbk1で買っていて、数少ない例外は、たとえば出社途中や客先を回っている最中に持っていた本を読み終えてしまい、退社時に読む本がなく、書店で買い求める場合です。 そんなわけで、基本的に本はすべてネット…

五反田団+吉田悠軌=五反田怪団

五反田団の前田司郎からメールが来ていました。以前、一度だけ五反田団の舞台を観にいった際、アンケートに回答したのですが、それからDMが届くようになったのです。 どれどれと見てみて、衝撃的な一文が目に飛び込んできました。 『五反田怪談2008』@アト…

『時載りリンネ! 3』に登場する書名&作家名リスト

お待たせ致しました。発売当初に読み終えていましたし、読みながら付箋を貼っていったので、すぐにでもエントリが用意できたのですが、忙しさにかまけてサボってしまっていました。 と言うわけで、1巻、2巻に引き続きまして……時載りリンネ! 3 ささやきのクロ…

2008年上半期ライトノベルサイト杯に参戦しますよ

恒例のお祭りに参加しますよ。 今回は新規作品部門、既存作品部門、ともに読了冊数が19冊で、わりと分母が充実しているように感じます。と言う感じで、以下たらたら語ります。 新規作品部門では、 真っ先に取り上げたいのは、やはり何と言っても『死図眼のイ…

ラノサイ杯準備中

お馴染みのラノサイ杯が始まっていました。ラノサイ杯に合わせて積読を崩すのも良いのですが、下手に模索しているうちに締め切りが通過済み……と言うのも悲しいので、余裕があるうちに決めてしまいたいと思います。 と言うわけで、 前回と同じく、まずは読ん…

しおんの道から紫音の道へ

将棋を題材に採り上げた漫画『しおんの王』を読み終えました。 将棋が好きで、将棋を扱った作品が好きで、それで『しおんの王』を読み始めたのですが、物語が進むにつれ、漫画としての本質が推移してゆくのが見えたような気がしました。将棋を軸にした漫画か…

夏目陽さんへ、第2信

前略。 『アヴァン・ポップ』は未読です。読んだ方が、より深いレベルで議論が可能かもしれませんが、そうすることによって返信を遅らせてしまうのは勿体ないと判じました。必要があれば読みます。 夏目さんの発言まとめ 思想的な意味、あるいは方法論的な意…

夏目陽さんへ、第1信

id:natume_yoさんと往復書簡をすることにしました。 ここ最近、波紋*1を中心に、夏目さんは興味深い発言を繰り返しており。その様子を傍から見ていて、夏目さんとコミュニケーションを取ることで、文学に対する理解が深められるのではないかと思い、往復書簡…

宇宙生まれの「30年後の18歳」はハッペーを発信できるのか?

コンセプチュアル・バンド、元気ロケッツ。 宇宙で生まれ育ち、まだ地球へは降りたことのない「30年後の18歳」が歌うというコンセプトを持つからコンセプチュアル・バンドなのであろう。字面からコンセプチュアル・アートを連想しましたが、特に関連性はない…

百物語四分の三

先日、十五桜様主催による百物語の会に参加させていただきました。 向島百花園という、浅草の近くにある庭園で開催されたのですが、どうやら江戸期において数寄者な方々が百物語を楽しんだ場所であるらしく、雰囲気はバッチリでした。 百物語を試みるのは、…

廃墟について思うことその他の物語

廃墟が好きです。 必要とする人間がいなくなったのか、それとも持ち主がいなくなったのか。建物は維持を求めます。ひとの手を離れた建物は、やがて朽ち果て、崩落し、自然の浸食を受け、埋没していきます。 廃墟のことを思うとき、いつも秋山は液体と容器を…

美少女文庫、今月の新刊をまとめ買いした話

まあ、まとめ買いと言っても計3冊ですけどね。 特に深い理由があるわけではないですが、今月は、わかつきひかる、青橋由高、森野一角……と、美少女文庫の主力陣が顔を揃えており、3人とも嫌いな作家ではないので「ええい、ままよ!」とばかりに3冊とも買って…

再読するなんて無意味、時間の無駄でしかない

……と思っていたことが自分にもありました。 西尾維新『クビキリサイクル』を再読しました。 西尾維新はわりと好きな作家で、今のところ全作を追っています。先日、デビュー作の『クビキリサイクル』が文庫化され、隔月で戯言シリーズの文庫版が刊行されると…

セカイの終りとハードボイルド・ファンタジーランドはジャンル名なのか

小柳粒男『くうそうノンフィク日和』を読みました。感想。 読み終えてから「果たして、この作品は太田克史の意図通り叩いて貰えるのかしらん」と首を傾げてみたり。 舞城王太郎も、佐藤友哉も、西尾維新も、講談社ノベルスからミステリと冠せられて刊行され…

太田克史が第1回流水大賞受賞者に与えた言葉

第一回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞受賞作品『くうそうノンフィク日和』 叩かれない新人に デビューする価値はない。 新時代を創るのはいつだって、 前時代に叩かれた新人だけなんだ。 ささ叩け! くうそうノンフィク日和 (講談社BOX)作者: 小柳粒男,長…

積読崩し仲間の家にて漫画を読み崩す

おはようございました、秋山真琴です。 気がついたら某積読崩しの家にいて、主もその友人も大絶賛雑魚寝中なので、積んであった漫画を主の代わりに崩してあげることにしました。以下、寸評。 日本橋ヨヲコ『少女ファイト 4』 相変わらずいいですね。今回は練…

ネムルバカのあまりの傑作っぷりに呆然

これは傑作、あまりに傑作。実に素晴らしかったです。 表紙を見て「ふーん」と思ってから裏表紙を見てみたら、ちょっとえちくて「お」と思いました*1。そのままあらすじを読んでみたら大学生の「先輩」の鯨井ルカと「後輩」入巣柚実の日常を描いたものらしい…

ベクシンスキーの画集を3回も借りてしまうのは何故か?

ズジスワフ・ベクシンスキー。 痛いニュースの『「世界で最も怖ろしい」絵』で取り上げられたこともあり、ネット上では、そこそこの知名度を持っていると思われるポーランドの画家。本読み的には、平山夢明『ミサイルマン』の表紙のひとと言えば分かりやすい…

一迅社文庫の創刊7冊を読み終えた夜のこと

遅ればせながら創刊ラインナップの7冊を読み終えました。 生理的に好みでない作品も何冊かありましたが、平均水準は非常に高く、ライトノベルの新規レーベルとしては極めて良い部類に入るように思います。 なんと言っても、やはり読みどころのない作品がなか…