雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ミステリクロノ予習にループ物ブックガイド

 ライトノベルの文脈で見事にミステリしていた『トリックスターズ』の作者・久住四季の新シリーズ『ミステリクロノ』。以下、電撃ブートレッグより。

 世界の法則(ルール)を飛び越え、出会ってしまった二人の物語
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 ◆ミステリクロノ
 ◆    【著/久住四季 イラスト/甘塩コメコ 定価:599円】
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 「君さ、一体何者なの?」「……阿部真里亜(あべまりあ)。あたしは、天
 使だ」
 舌足らずにしゃべる女の子に遥海慧(はるみけい)は戸惑った。彼女は探し
 物をしているという。それは──リザレクターという時間を巻き戻せる不
 思議な注射器だった。そして衝撃的な事実も判明する。このような代物が
 あと六つ、この町にあるというのだ。世間知らずにも程がある真里亜では
 到底探しきれないと踏んだ慧は、彼女を手伝うことを決意する。
  リザレクターを追う人間、狂わされる人間。事件は起き、そして──。
 『トリックスターズ』の久住四季、ミステリ最新作!

 あらすじを見る限りではループ物のようで、しかもタイトルに“ミステリ”とあるからにはミステリだろうと思われます。ループ物とミステリ好きな秋山としては、一粒で二度美味しい、夢のような作品と期待大。
 と言うわけで、予習がてら面白いループ物作品を紹介したいと思います。純粋なループ物とミステリとライトノベルとを各2冊ずつ。

ループ

リプレイ (新潮文庫)

リプレイ (新潮文庫)

 ループ物の元祖。海外作品でやや分厚いのですが、凄まじいリーダビリティでぐいぐい読ませます。
ターン (新潮文庫)

ターン (新潮文庫)

「時と人」三部作の2作目ですが、他の2冊と関連性はないので、ここからでも可。これが一番面白いですし。

ループ+ミステリ

七回死んだ男 (講談社文庫)

七回死んだ男 (講談社文庫)

 SF的な空間のなかでフェアなミステリを仕掛けてくる西澤保彦の、初期の傑作。
リピート

リピート

『リプレイ』と『そして誰もいなくなった』に着想を得たという作品。究極と称するに相応しいでしょう。

ループ+ライトノベル

ラスト・ビジョン (電撃文庫)

ラスト・ビジョン (電撃文庫)

 電撃で面白かった作品を5冊選ぶなら入れます。秋山のなかではライトノベル三大奇書の一冊。詳細はこちら
涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

 涼宮ハルヒの短編集。このシリーズ全体がループしているのですが、ここでは「エンドレスエイト」ということで。

ループ物リストリストとブックガイドの選定基準

 id:REVさんにブクマ経由でループ物リストを教えていただきました。

 一番下のだけ見たことがありました。と言うか、○○なラノベって面白いですね! ちょうど更新を休んでいた時期だったので、知りませんでした。
 上で捕捉されていないところでは、ループ物からは少しずれますが、安田ママさんが2001年に作ったリストや、

 id:mmmichyさんが2003年に作ったリストなどが自分の知る限りではありますね。

 で、このようなリストがあるのに、どうしてミステリクロノ予習にループ物ブックガイドを書いたかと言うと、これは別に「ループ物のリストを作ろう!」とか、そういう意図はなくて。ただ単に『ミステリクロノ』と関連性のありそうな作品で面白いものを紹介しようという考えから作りました。ベクトルとしては、id:umikawausoさんがやっている「この小説が好きな人にお勧めする3冊」と似たような感じですね。
うみねこの楽しみ方(予測)と幻想ミステリブックガイドを書いたときもそうでした。あのときは確か「魔術師が出てくるもの」「舞台全体が無気味なもの」「一族が出てくるもの」と『うみねこのなく頃に』と関連性の高そうなものを選びました。で、今回も同じように「ただ単にループしているもの」「ミステリしているループ物」「ライトノベルなループ物」とまず条件を決めて、そのなかで久住四季の既存の読者が読んで面白そうな作品を選んでみました。
 あ、今にして思うと久住四季が好きなひとにお勧めするループ物作品の方が、利便性の高いタイトルでしたね。まあ、でも、ブックガイドって言ってみたかったのです(笑