雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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SET THE BOOK ON FIRE

 ありとあらゆる書物の後書きを集めた後書き集を作ったならば「後書きに何を書けばいいか判らない」という作者のぼやきがあるものは、かなりの数に上るだろう。そう、後書きに何を書いていいか判らないあまり、その作者は後書きで自らの弱点を晒し、弱音を吐いているのだ。そんな後書きは唾棄すべきだ。
 さらに酷いのは、後書きでもう小説が書けないとのたまう作者だ。これは後書きが悲惨なだけでなく、本編まで汚してしまっている。そんな作者など、即座に首を吊るか、腹を斬るか、富士の樹海に迷いこむべきである。
 さらにさらに酷いのは、もう書けない自分を差し置いて他人を批判する作者である。彼らはけして自分がもう書けないことを明かさないが、その代わりに書けなくなったと公言する他人を批判する。これはもう作家云々以前に、人間として最低の行動であり、社会的に今すぐ抹殺するべきであり、そんな作者の書いた小説も即座に焚書に掛けるべきである。
……さあ、何をしている! この本にはこんな最低の超短編が載っているんだ、早く燃やしたまえ!!


『自画自貶』451文字