雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

西尾維新『零崎双識の人間試験』

 2002年12月から2003年05月に掛けてネット上で連載された、同名の小説に加筆修正を加えノベルス化。西尾維新のデビュー作『クビキリサイクル』をはじめとする「戯言シリーズ」の外伝的作品。物語は『クビシメロマンチスト』と前後する時間軸にあり、“殺し名”第三位である零崎一賊の物語。
 1300円と厚さのわりには高価だが、それはWindows専用のスペシャルファンディスクがおまけされているから。CDの内容は、以下の通り、

 壁紙12枚*1
 アイコン8種*2
 スクリーンセーバ3つ*3

 秋山はネット連載されたこの作品を一度読んだことがあるので、今回は再読となったが、思っていたよりも、楽しめた。西尾維新と言えば、独自のクドクドした言い回し台詞回し狂言回し戯言回しで、読みはじめは疲れるのだが、だんだんその特異なイントネーションに飲みこまれ、面白くなってゆく。特に今作は、リズム感も考慮されているのか、韻を踏んだり、吟ずるように読める箇所が多くて楽しめた。
 ネット掲載時は、『クビシメロマンチスト』との共通点だけが目についたが、加筆修正後の今回は「戯言シリーズ」とザップする場面が増え、特に今作を読む前に『ヒトクイマジカル』の読了は必須だろうと思われる。
 西尾維新の次の新作は、2月9日に刊行予定の『ファウスト第二号』に掲載される「新本格魔法少女りすか やさしい魔法はつかえない。」、発売日未定の『ネコソギラジカル』と『トリプルプレイ助悪郎』。

*1:800x600と1024x768の小サイズと大サイズがそれぞれjpegbmpである。12枚の内訳はネットで公開されたものが6枚、書き下ろしが6枚。なお、jpegMacでも読み込めるので、厳密に言えばWindows専用というわけではない

*2:背景の透過処理が行われたものと、そうでないものの2パターンある。アイコンはフォルダ用・マウス用ではなく、主要等人物の顔などをドット絵化しただけであるから、あまり使い勝手はよくない

*3:作中からの文章抜粋が流れるものと、壁紙絵を加工して作ったものがふたつ。どちらもカットアンドペーストしただけの静動画ではなく、それなりに動き回る