雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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空の境界 the Garden of sinners 上

空の境界 上  (講談社ノベルス)

空の境界 上 (講談社ノベルス)

 あらゆるモノの死を視ることのできる“直死の魔眼”を持つ両儀式と、その相棒にしてただひたすら探すことに長けた黒桐幹也。殺人鬼の式と幹也の出会い、二年間の昏睡に陥る式、目覚めそして魔眼を手に入れる式、式を狙う魔術師。現代を舞台として伝奇小説。
 2001年末にコミックマーケットで頒布された同人小説がノベルス化されたもの。出版にあたり不適切と思われた箇所が訂正されているだけで、基本は同人版と変わらない。内容に関して上巻は、実を言うとそれほど面白くない。奈須きのこが描く世界における魔術師の定義や、登場人物の説明や描写が殆どであり、ミステリ的な手法も取られてはいるが、それほどでもない。下巻を読むためにさらりと流すぐらいがちょうどいいかもしれない。