- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/04/11
- メディア: 文庫
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ああ、そう言えばこの人は『氷菓』の後に『愚者のエンドロール』を書いた人だったと読み終えてから溜息をついた。正直なところ前作『春期限定いちごタルト事件』は、秋山の趣味ではないのだけれど、これには正確に心臓を撃ち抜かれてしまった。すごい、すごすぎる。昨年の暮れだっただろうか。ひょんなことから、『いちごタルト』の続編が出ると聞き「四部作になるだろうなあ、だとしたら起承転結に乗っ取って夏は地味に面白く、秋で急転直下、冬で丸く収まるだろうな」と思ったのだが、蓋を開けてみれば二作目の夏期の段階で急転直下。これはもう、秋と冬の展開が気になって仕方がない。ああ、そう言えばこの人は『さよなら妖精』の著者でもあったなあ、と。ああっ、続きが気になる! 気になるー!