1002『短歌という爆弾』

短歌という爆弾―今すぐ歌人になりたいあなたのために

　短歌はＳＨＯＵＴだ！
　冷たく不気味な世界のすみっこで、世界を覆す呪文を唱えよう。
　ロックシンガーのシャウトのように、君の短歌は世界の心臓を爆破する。
　都市を疾走する歌人、穂村弘が贈る、まったく新しいタイプのスーパー短歌入門！
（帯より）

　まず、帯に惹かれた。
　なんだかよく分からない、もやもやとした魅力を感じながら、前書的位置づけにある「導火線」という章を読み始める。そして、その終盤、

【導火線】は、この文章である。ここでは何よりもあなた自身の心に火をつけることを目的としている。すべてはそこから始まるからだ。

　を読んだときにはもう遅い。点火、させられてしまったからだ。言うなれば、衝撃。文章を読んで衝撃を受けた。この秋山の生き方を変容させかねない程の衝撃だ。本書は凄まじい攻撃力を持っている。
　歌を詠まなくてはならない！
　そして、穂村弘の他の著作も読まなくてはならない！