Pumpkin Scissors(3) (KCデラックス 月刊少年マガジン)
- 作者: 岩永亮太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/17
- メディア: コミック
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オーランド伍長と908部隊の最後の生き残りであるハンスの戦いも素晴らしくて涙が出たが、くだらない貴族たちの中で輝いているドレス姿のアリス少尉もまた素晴らしい。本当に泣きそう。
「いずれは弟が当主になると知っていながら なぜ これまで次期当主として 情熱を保ち続けることができたのか」
「? なぜもなにも今は私が次期当主ですから」
「イヤ ですが数年で失効するのでしょう?」
「問われている意味がよくわかりませんが――やがて失うものに意味がないのなら あなたの今もまた無意味でしょう 時か病か刃か いずれは奪われる ならば今すぐ死にますか? 同じことです」
一巻を読んだときは、あまりの青臭さが鼻について仕方がなかったが、なんかもう色々と一周して愛らしさを覚えるようになった。上で引用した会話の片方は、アリスの婚約者なのだが、彼はアリスの言葉に衝撃を覚え、思わず笑ってしまったあと「婚約破棄なんてとんでもない 他の誰にも渡すものかと決心致しました」と言うのだ。アリスの魅力が分かってくれる男でよかった……って、自分はアリスのお父さんか!
既刊リンク→1巻/2巻