- 作者: 奥瀬サキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/10
- メディア: 文庫
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どうやら連載にかなり間が空いたらしく、作風にかなりの変化が見られる。漫画のコマに関してはよく分からないが、森博嗣や山本直樹に近づいたように感じた。
特に素晴らしいのは最終章の「Phantom of the Railway」、圧巻だった。描きこまれた暴走する電車はリアリティ抜群だし、その内側で繰り広げられる怪異も常軌を逸している。服の内側にだけ存在する痴漢の手が撫で回されたり、吊り革が伸びてきて緊縛されたり、関取が張り手をかましてきたり、電車の中を電車が通過したり。この作品を読むためだけに、この本を探しだして読む価値が充分にある。奥瀬サキは天才かもしれない。
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