雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

未定義なのはライトノベルだけか?

 巡回する余裕がなくて、数日ほどネットから離れていてもタグ「ライトノベル」を含む注目エントリーを見れば、だいたい話についていけそうな気がします。
 と言うわけで、

 なんでしょう、こういう「ライトノベルの定義って?」だとか「ライトノベルって何処まで何処まで?」という話が出てくるたびに思うのですが、そのジャンルの定義が問われるのはなにもライトノベルに限った話ではないように思います。たとえばミステリにせよSFにせよ*1、ファンタジィにせよ幻想にせよ青春にせよ恋愛にせよ、、実はこれという定義や線引きはないように思います。もちろん、ライトノベルとは異なり、ある特定の作家だとか、編集者、出版社、書店が作った言葉──ジャンルなら明確に定義できるかもしれませんが、やがては(もしくは既にして)その定義の境界線上に位置するような作品は出てくるでしょうし……結局のところジャンルというのは、読者の一人ひとりが勝手に定義するもののように思います。そういう意味では、ジャンルよりも、ラベルという言葉の方が相応しいかもしれませんね。

用途一例)秋山は桜庭一樹『ブルースカイ』をライトノベルとラベリングしました!*2

……おや。考えてみればラベルも、電撃文庫角川スニーカー文庫といったレーベルも英語で書くと label になりますね。これってどういうことなんでしょう? グーグル先生、教えてください! ほい。

ラベルというと、前途のようにシール状で貼り付けるものを指すのですが、レーベルとなるとレコードやCDなどで使われている言葉で、昔は円盤レコードの中心部に貼られたラベルがレーベルで音楽のジャンルがわかると言われていた時代もあったそうで、でも貼ってあるもの自体はあくまでラベル。レコード盤はレーベルのラベルを貼ってあるわけです。英文で書くと「Label label pasted to record(日本語を英訳)」てな感じ。ややこし。

http://www.narupara.com/~netwalker/archives2004/000593.html

 ここを読む限り、ラベルは物理的なもしくは形而下的なもの、レーベルは心理的なもしくは形而上的なもののようですね。これを踏まえると、少なくとも出版社側はライトノベルを「電撃文庫角川スニーカー文庫といったライトノベルレーベルから刊行されたもの、およびアニメ絵などで表紙をラベリングしたもの」と定義していそうですね。
 もしくは、ライトノベルをジャンルとしてではなく、カテゴリとして捉える手段もありますね。つまり、アメリカの作家が書いた文学が「アメリカ文学」とカテゴライズされ、昭和24年前後に生まれた作家による少女漫画を「24年組の作品」とカテゴライズするように、ライトノベルレーベルから刊行された作品を「ライトノベル」と機械的にカテゴライズしてしまうのもひとつの手かもしれませんね。あれ、でもライトノベルレーベルって誰が決めるの……?(以下、無限ループ

追記

id:mizunotori 「ライトノベル」は、ミステリもSFもファンタジィも幻想も青春も恋愛も包括しているから、厄介なんだと思う。
(ブックマークより)

 世の中には「あらゆるフィクション小説はSFである」と断言するひともいれば「すべての小説は青春小説である」と掲げる新人文学賞もあったりします。まさにジャンルの群雄割拠……!

*1:SFは特に顕著ですよね。etc.これはSFではない。

*2:これはあくまで一例であって本心ではありません。あしからず。