
- 作者: 秋梨惟喬
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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いずれも昔の中国を舞台としており、アクション要素もやや取り込んでおり武侠ミステリと呼ぶに相応しい出来になっている。
以下、感想リンク。どの感想にも共感、心のなかでもやもやしていたことを上手く言葉にされている方が多く、ちょっと嬉しかったです。
ただ、若竹氏が選評で指摘している通り本作には「聞き込みシーン」がテンコモリでありまして、この聞き込みを行うにしても、ひらめき型の探偵がコトの眞意も告げないまま、讀者は娘っ子と一緒にこの調査に付き合わされるという展開でありますから、変死体を探して町中をウロウロするところで個人的には何だこりゃア、となってしまいまして。
http://blog.taipeimonochrome.ddo.jp/wp/markyu/index.php?p=1321
中国時代モノでミステリというと個人的には森福都さんや真樹操さん辺りを真っ先に思い出すのですが、それらとはちょっと味わいが違うものでした(その辺りの感触の違いは、公式でUPされているあとがきを読んでなんとなく納得。下敷きにしてるのが水滸伝だったり作者の人が武侠ファンという辺りが、作風に出てるんですねきっと)
http://www.shujia.jp/2007/08/19_389.htm
う〜ん。『水滸伝』を読んでたら、もっと楽しめたかもしれない。ザンネン。
http://plaza.rakuten.co.jp/kurimuubu/diary/200709090000/
中国モノとしてもミステリとしても、うまく融合していておもしろいですが、中国の古典的大衆小説等の登場人物が元ネタになっているパターンが多いので(前日譚みたいな)、そちらを知っていた方がより楽しめるかな、という気はします(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/ki_kyo/e/8e7e374f4fe3ba58e3f9c3dbd59957ad