雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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翅田大介『カッティング 〜Case of Mio〜』

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

 お、いーじゃんいーじゃん。こういう意欲的な作品は大好き。面白かった。感想はこちら

 西尾維新の系譜にはない……と言うか、系統としてまるで別。むしろ乙一『GOTH』や赤月黎『繰り世界のエトランジェ』にこそ近いと感じた。近いとは言っても、そういった先行作品の範疇に収まってしまうのではなく、その先に進もうという意思が見られる。

 以下、感想リンク。

「第1回ノベルジャパン大賞 佳作」作品です!!パチパチパチ。。。。
面白かったです。。
病んでる系のお話です。。

http://mananozaregoto.blog93.fc2.com/blog-entry-143.html

抑制の効いた、でも真摯でひたむきな青春モノで、純愛ストーリーになっている。
後半に訪れる展開は、一見破天荒で、前半の流れとはまったく違うように見えるかもしれないけれど、実際に問題になっているところは自己と相手への認識と理解、そして受容という点で、一切ぶれてはいないように思う。

http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/51543426.html

決して(まあ現代科学で再現可能なのかはともかく)超自然的な要素を取り込んでいるわけではなく、ライトノベル的な悪が存在しているわけではないのだけど、己自身に押しつぶされそうになる不安定さ少年少女の姿を見事に描いたこの作品は青春小説としても評価していいと思うのだった。

http://kiicho.txt-nifty.com/tundoku/2007/08/case_of_mio_6943.html