- 作者: 柳広司
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 文庫
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山椒は小粒でもぴりりと辛い。柳広司のポテンシャルの高さがうかがい知れる、非常に錬度の高い掌編集だった。非常に読みやすいし、広くお勧めしたい。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
謎はどれも、それこそ中〜後期の黒後家蜘蛛の会みたいなもんだが、「真を告げるものは」「ナヤンの乱」「一番遠くの景色」あたりが良くできてるかな。
http://d.hatena.ne.jp/firstheaven/20070329/1175190467
マルコが語る物語の数々は、作品内で象徴劇として機能しているのだ。実に綺麗な落とし所であり、たいへん素晴らしい。
http://d.hatena.ne.jp/Wanderer/20070331
語りにして騙りの達人・柳広司の今後の活躍にますます目が離せません。注目です。
http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20070402/1175444359
どの短編も、20ページ前後とコンパクトにまとまっていながら、さまざまな要素を楽しめる粒ぞろいの良質な作品ばかりで気に入りました。少し時間が空いたときや、移動中などに気軽に読んで楽しめる作品だと思うので、是非多くの人に読んでもらいたいです。
http://d.hatena.ne.jp/Kawakami-y/20070410/1176237030
このところ高レベルの作品を連発している柳広司さんのなかでもトップクラスと断言してしまおう。
http://d.hatena.ne.jp/rikiyaishige/20070413