- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
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それは、表紙に描かれるということは、それだけ物語のなかで重要な位置にいるということです!
つまり……幽霊は現実には存在しないと証明せんがために、夜の学校に残ることも辞さない探偵的精神! その持ち主たる高島先輩こそが表紙に相応しい人物だというのが論理的な帰結です。
したがって外見的な描写から彼女を除外するのは、木を見て森を見ずが如き推理であり、柳瀬先輩をよしとするのは彼女を巡る様々なシーンに魅せられ、盲目になってしまっていると言わざるをえません。
なんの話かって?
似鳥鶏『理由あって冬に出る』の表紙に描かれている女性キャラは、作中に登場する人物のうちの誰か? という話です。
正味な話、
表紙に描かれているのが高島先輩以外の人物であるとは考えもしませんでした。だって、秋野も柳瀬先輩も脇役じゃないですか*1。けれど、確かに振り返ってみると身長がとても低いという描写もありましたし、柳瀬先輩が正解なのかもしれませんね。
しかし、それにしても、
完成度の高い表紙ですね。理由あって冬に出るというタイトルの意味を考えると、このごった返しの廊下は素晴らしいですね。
追記
ぼくも上記の新型さんのものと同じ理由で秋野さん、高島さん、立花さんでは無いと思います。柳瀬さんであっても問題はないと思います。
しかし、あえて別のキャラクターではないかと予想します。
それは、探偵役である伊神さんです。
なんという目のつけどころ! 既に本は手放してしまった*2ので確認はできませんが、もし本当だとしたら伊神さんが表紙の人物である可能性は高島先輩より高そうですね*3。
性別誤認のトリックと言えば、id:trivialさんが同種の指摘をしていたような気がしましたが、調べたら違いました。柳瀬先輩の下の名前に関してでした。