
金雀枝荘の殺人 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: 新書
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序章が、序章であり終章であるというのが印象深かった。なにしろ、いきなり赤緑色弱というネタが割られているのだ。「え、答えを明かしてしまっていいの……?」と疑問を覚えつつ読み進めていって、解決編でほんとうに驚いた。真相の一端を知っていることが、そのままミスリードになるのだ。
以下、この本を読んだ他のひとの感想。
なかなかに面白かったですな。ガチの本格なのは間違いありません。ガチすぎる印象がありますが……何しろ本格ずれしている人間ですから、登場人物の行動が歯がゆいんですなあ……。
http://d.hatena.ne.jp/bennybebad/20071112/p3
うんでも、面白かったです。もともと読み方が間違ってるので面白いところをひねりだそうとしたら逆効果な気がしないでもないんで自粛。ただこの人の作品は全部読みたいなぁと、改めて思いました。
http://d.hatena.ne.jp/juice78/20071116
一行や一つの台詞で全体がひっくり返るというものではなく、細かい反転がいくつも重なった結果、まるで違った絵が見えてくるというもので、作者の舌先に乗せられて想像の幅を狭めていたところへ、その状態では気づかなかった事実を突きつけられて(伏線が少ない、というか全くない物もいくつかありますが)驚き、その驚きの畳み掛けと反転の決まり方にしびれた。
http://d.hatena.ne.jp/Kawakami-y/20071118/1195398899