■一週間おしまーい! 今週もお疲れっしたー!
■汀こるもの『パラダイス・クローズド』読了。面白かったです。これでもかと盛り込まれた魚系のうんちくに、ケレン味たっぷりなキャラクタの造形とミステリに対する言説。これは、表面こそイロモノだけれど、その本質は、新本格の流れを汲んだ正当進化なんじゃないかしら? と思っていたら、解決編に至ってとんでもない暴投を見て、思わず喝采をあげそうになりました。鳥飼否宇の解説を読むと、ノベルス版の帯には、有栖川有栖が「本格ミステリを打ち倒そうとする生意気な新人が現れた」と書いたみたいですが「本格ミステリを打ち倒す」とは言い得て妙ですね。確かに……と納得する次第。
■『動機未ダ不明』を積んでるので、次は、これを読もうかな。でも、文庫化が迫っている三津田信三『密室の如き籠るもの』も、ノベルスを積んでるので早めに読みたい。こるものだし。後は麻耶雄嵩『メルカトルかく語りき』も、本格ミステリ大賞の結果が出る前に崩さないとなあ。迷う迷う。
- 作者: 汀こるもの
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/02/15
- メディア: 文庫
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