■そう言えば、今年は、週に1冊の読書を自らに課そうと思ったのでした。昨夜、思い出しました。
■ここ一ヶ月くらい、なんだか急に漫画欲が高まって漫画ばかり読んでしまっていましたが、いかんいかん文字を読まねば。と言うわけで、昨日は一気に2冊くらい読んだりしました。どっちも森博嗣ですけれど。
■読了したのは森博嗣『もえない』『実験的経験』の2冊。前者は、何年か前に角川から刊行されたものの文庫版、後者は最近、講談社から出たハードカバー。せっかくなので『実験的経験』について語ろうと思います。
■と言っても、ねえ。うむ。これは、いったい何なんでしょうね……? いえ、突飛な作品というわけではありません。小説なのか、詩なのか、エッセイなのか、日記なのか、ショートショートなのか分からなくて困っているわけではありません。と言うか、実際には、このすべてでしょう。これは、小説であり、詩であり、エッセイであり、日記であり、そして何よりも実験……でしょう。
■実験と言っても、いわゆる筒井康隆を思わせる実験小説ではなくて、もっとレベルの低い、ただ単に「思いついたからやってみた」「ここまでやったら怒られるかな? あ、大丈夫だった」みたいな、そういうレベルの実験です。
■深刻な森信者であるところの秋山は、もちろん諸手を挙げて歓迎でしたが、諧謔を解さないひとにとっては紛れもない壁本だなあ、と思った次第。まあ、そんな四季。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/05/24
- メディア: 単行本
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