昔のゲームだったら、多少のネタバレは許されるであろうという考え方に則り、適度にネタバレしますよ、と。
いちばん、印象に残っているのは、やっぱり『テイルズ・オブ・ファンタジア』かしら。
あの頃に遊んでいたゲームは、ほぼすべて勧善懲悪物であったように記憶しています。もちろん『桃太郎伝説』のような意欲作や、物語内世界観が瓦解していく『魔界塔士Sa・Ga』のようなメタな作品もありましたが、正直、当時は理解できませんでした。
その点『TOF』では、世界観が極めて典型的なファンタジーであったため、魔王ダオスの正体と目的が明かされたときの反転している感じは、分かりやすく驚きでした。つまり、この物語は勧善懲悪ではなかった、ということと、ファンタジーだと思っていたらSFであった、という二重の衝撃ですね。
ただ、考えてみれば地球や大地にとって人間こそが悪であるという考え方は『聖剣伝説』でも扱われていましたね。もっとも『聖剣』の場合は一部の悪人が意図的に悪を働いているという印象でしたが……。
テイルズ オブ ファンタジア -フルボイスエディション- PSP the Best
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初プレイのときには気づかなかったけれど、2回目のプレイで気がついて「そ、そういうことだったのか……!」と打ちひしがれたのは『ロマンシング・サガ 2』の七英雄。
七英雄という善的な名前であり、オープニングにおいては文字通り英雄視されている七英雄が、どうして敵なのか? 最初にプレイしたときは、まだ細かいことに斟酌しない性格だったので「ま、そういうこともあるであろ」と気軽に遊んでいました。後にプレイしなおした際、ロックブーケの塔と、古代人の末裔から七英雄の過去をかいま見て衝撃でしたね。
『LORD of VERMILION』のフレーバーテキストも必見。特にクジンシーは良いですね。
……しかし、現在、プレイできる手段が少ないのが切ないですね。ドット絵のまま移植してくれるのがベストなのですが。
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もっとSF色が強いものとしては『スターオーション セカンドストーリー』でしょう。
クロードで始めた場合、最初は宇宙船から始まるのでSFとしての背景を知っていますが、レナで始めた場合は完全にファンタジーです。どちらにせよ、最初のうちは惑星エクスペルで物語が進むので、すっかりファンタジーの気持ちになります。
それが物語の中盤、いきなり物語が宇宙空間に移ったかと思いきや、一瞬にして惑星エクスペルが消滅し、銀河連邦軍の戦艦も神の十賢者の攻撃によってあっさり吹き飛ばされるのは圧巻でしたね。世界観の枠組みが、どんどん破壊されるというか、文明レベルが一瞬にして、10近く跳ね上がるのを感じました。
3年ほど前に漫画版を読んだらテンションが上がって、PSP版を買って遊びましたが、今でも色褪せることなく面白かったですね。
アルティメットヒッツ スターオーシャン2 セカンド エヴォリューション
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『ゼノギアス』も初めて触れたときは、あの奥深い世界観に惚れ込みましたね。
人型ロボットが登場するものの、貧富の差は激しく、人々の生活レベルは、必ずしも高くないなと感じました。特に物語が始まる、辺境の村ラハンが自分の中で基本になっているので、わりとファンタジーでした。
中盤、人型ロボットを始め、様々な機械が一気に出てくるようになるのですが、イドの存在が濃いこともあり、SFを通り越して、哲学の領域に突入していたような気がします。
ちなみに『ゼノサーガ』と『ゼノブレイド』は未プレイです。
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とりあえず、パッと思いついたのは、これくらいです。小説なら『グイン・サーガ』や『ばいばい、アース』や『スレイヤーズ』も好きですね。
オススメのゲームがあったら教えてください。できればアーカイブスでダウンロードできると嬉しいです。