雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

第二十回文学フリマ東京お疲れ様会における座談会あるいは唐橋史インタビュー

秋山真琴:
 はい、恒例となりました、インタビューですが、今回は、もう、そえさんと唐橋さんとでやってください。どうぞ!(やや投げやりに)


唐橋史:
 やったー! どうも。毎回、恒例となりました。


添田健一:
 恒例となりました秋山のインタビューにつきあう会です。


唐橋:
 つきあう会です。史文庫の唐橋です。


添田
 常連の添田です。


秋山:
 あれ? レコーダー戻ってきた! さっき、今日はふたりでやるって言ったのに……えー、では今回は『世界史C』なんですが、その出来栄えについて、添田さんから唐橋さんに質問があるそうです。


添田
 僕も雲上回廊の売り子に追われていて、なかなか史文庫さんのブースに伺えなくて申し訳なかったです。今回はたいへん強気な持ち込みをされたそうですが、いかがだったでしょうか。


唐橋:
 今回は100部持ち込みまして、あと数冊で完売でした!


添田
 おー!


唐橋:
 もうちょっとで完売でした。初めてでしたね。いつもは持ち込みは上限50部だったのですが、はっきり言って100持ってくると決めたときに「私、調子乗ってるな。だいぶ持って帰ることになるな」と思ったのですが、4箱持ち込んで、箱半分で帰ることになりました。皆さまのお陰です、ありがとうございました。


添田
 素晴らしい。今回の『世界史C』は個々の作品も個性的で、私も寄稿者の特権でゲラを読ませていただきましたが、前後の繋がりが、打ちあわせをしたわけでもないのに、繋がっていて面白かったです。


唐橋:
『日本史C』のときも、打ち合わせがないのに、登場人物が同じであったり、その人生が続いていくことがありましたが、今回もミラクルがありました。特に添田さんの作品は、前後と綺麗に繋がりましたね。


添田
 私も、そう感じました。14世紀、東では黄河の大氾濫にはじまる天災続き、西では黒死病が流行り、世界大ピンチ、人類大ピンチな時代があって、その後に大航海時代とくるわけですが──


唐橋:
 ちょうど添田さんの作品が、暗黒の中世から、輝く近世の幕開けに繋がるところなんですが、その近世編の幕開けを飾って貰えて良かったです。


添田
 今日、早速、並木さんから感想もいただきました。


唐橋:
 あ、並木さん! 並木さん、ほんとに熱心に全部、読んでいただいて、宣伝Tweetもしていただきました。並木さん自身の『マインツのヴィルヘルム』という神聖ローマ帝国の直前の話も、とてもよく出来ていて、素晴らしかったです。


添田
 レベルが高かったですね。


唐橋:
 今回、レベルの高い作品が集まりましたね。


添田
 一般の流通作品でも見られないレベルの高さですね。特に、小辰みなひとさんの『斯くてテュランノス入滅に至る』ですね。


唐橋:
 フン族アッティラが主人公の作品ですけれど、男のロマン街道みたいな作品でしたね。意外とアッティラは有名なわりに、一次資料が少ないので、よく書いてくださったと思います。


添田
 まさしく「誰も知らない日本史」だと思います。


唐橋:
 秋山さん大丈夫ですか? 勝手に盛り上がっちゃってますけど。


秋山:
 さっき、唐橋さんの発言の中で「強気の部数」というのがあったと思いますけれど、ある意味でお客さんも唐橋さんに応えたというのがあると思います。その背景としては、『日本史C』が面白かったから『世界史C』も買ってみるという読み手がいたと思います。と言うことは、唐橋さんもプレッシャーを感じていたと思います。いかがでしょう。


唐橋:
 そうですね、プレッシャーと言うか、同じレベルかそれ以上に仕上げなければとは思っていました。ただ、今回は文フリ常連の方が多く、実力があることが分かっている方が多く、私も安心して任せられました。後はスケジュールとの戦いでしたね。『世界史C』は私のプライベートの都合で押し押しだったので、焦りました。後は、参加していただいた皆さんに任せて編集に集中しました。


秋山:
 ありがとうございます。もうひとつ聞かせてください。『日本史C』の後に江間さんが『日本史D』を手掛けられましたが、もしかして『世界史D』も……?


唐橋:
『世界史D』は未定です(笑)もし、やってもらえるなら、そこは、やっぱり江間さんにやってもらいたいですね。と言うのも『日本史D』が出ると決まったときに、炎上マーケティングをやってみようと思ったんですよ。江間さんに「伝奇小説なんて、歴史小説じゃない!」と喧嘩を売って、炎上させようと思っていたんですよ。でも、私が伝奇小説好き過ぎて「これ面白そう!」って食いついてしまって、炎上しませんでした。ここは、敢えて住み分けして、ライバル同士のように、お互いを盛り上げていければと思っています。AKBと乃木坂、みたいに。なので、江間さんに期待をしています!


添田
『日本史C』、『世界史C』と来て、次の展開はいかがでしょう?


秋山:
 次の『C』は?


唐橋:
 未定ですけれど、『世界史C』参加希望者の中で、題材が被ってしまって断ってしまった方がいらっしゃるので、19世紀オンリーか、紀元前オンリーのどちらかを考えています。後は、自分の単著も進めたいですね。ところで、添田さんは『墨妖』、「アデンにて」と続いて、中華史が出ましたけれど、今後の展望はいかがでしょう。


添田
 まあ、色々あります……あります。


秋山:
 そえさん、アドリブに弱いですね。


添田
 私は明るい世界史……明るい、古代中国が書きたいですね。古代と言うと、暗いイメージがあるので。生き生きとしたキャラクターが活躍する、自然にあふれた明るい古代中国をこそ書きたいです。


唐橋:
 古代の中国と言えば、殷周革命と言うか、封神演義の世界のイメージがありますよね。


秋山:
封神演義C』読みたいです!!


唐橋:
 それは二次創作ですね(笑)


添田
 時代にフォーカスを当てて、文明史も興味がありますね。馬や動物の歴史のような。


唐橋:
 今、こちらにいらっしゃる、ゆみみゆさんとちょっとお話させていただいて、出た案としては、人類アルコール史アンソロジィ。古代エジプトのビールの発明に始まって、アメリカ禁酒法時代までという案が出たので、ちょっと文フリBL界の旗手、ゆみみゆさんにお言葉いただきたいと思います。歴史物のアイデアや、好きなBLを教えてください。


ゆみみゆ:
 どうも、ゆみみゆです! 唐橋さんの企画には、ほんと参加したかったのですが。唐橋さんには是非、BLメインな世界史物……そしてお酒絡みが読みたいです!


秋山:
 だいぶピンポイントですね(笑)


添田
 僕もアルコール史アンソロジー、いいと思います!


ゆみみゆ:
 でも、是非! とてもセクシーな世界史になると思います。やっぱり、官能とセクシーは人間の根源ですから。そういうのも良いと思います!


添田
 ホメロスアレキサンダー大王の時代から、BLと言っていいのかよく分かりませんけれど……世界史はBLです!


唐橋:
 BL史にしたら、ネタの宝庫ですね……。


秋山:
 特に宗教系は多そうですね。


唐橋:
 西洋だけでなく、日本にもありますしね。


ゆみみゆ:
 爆発的に売れると思います!! 古今東西BLでよろしくお願いします!


唐橋:
 ここで、BL男子として秋山さんにお言葉をいただきたいと思います。


秋山:
 とりあえず買いますけれど、語ると長くなってテープ起こしが大変なので、そろそろ締めの言葉をください。


添田
『世界史C』の次の展開に期待しています! 私も頑張って参加したいです!


唐橋:
 本日は史文庫にお立ち寄りいただき、『世界史C』をお求めいただいた方、ありがとうございました! 歴史物の面白さを伝えるべく、今後も頑張っていきたいと思います。


ゆみみゆ:
 世界史と言えばBLだー! だから、頑張って作りましょう!!


秋山:
 皆さん、ありがとうございましたー