雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

オススメの謎解き&ボードゲーム&マーダーミステリーを紹介しています

ペンシルパズルという時間泥棒の存在に気がついてしまった

 ペンシルパズル(pencil puzzle)とは、図示された問題に対して答えを徐々に書き込むことによって、最終的な解答を行う形式のパズルのことである。リトゥンパズル(written puzzle)とも呼ばれる。
 迷路や、虫食い算、クロスワードパズル、数独などが代表的。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%BA%E3%83%AB

 中学生の頃はイラストロジックが病的に好きでした。夏休みや冬休みなど、長期休暇があれば必ず母の実家に遊びにいくおばあちゃんっ子だったのですが、電車に揺られる2時間ほどの時間は、すべてイラストロジックに投じていたような気がします。後は、ときどきナンバープレイス
 けれど、短期間に遊びすぎてしまったのでしょうね、あるときからめっきり遊ばなくなり、水池くんの書いた短編「お返しにはペンシルパズルを読んで、久々にその存在を思い出したくらいです。

幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方 (回廊文庫)

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 少し前にスモール出版から出ている『ロジカルパズルRPG 魔法の迷宮と隠された扉』を遊びました。ロジカルパズルとペンシルパズルは、どう違うのだろうか? と思っていたのですが、Wikipediaを見る限り、ペンシルパズルはニコリの登録商標であるらしいので、それで代替としてロジカルパズルという名称を用いているのかもしれません。
 ロジカルパズルを解くとストーリーが進むというのは面白かったのですが、結局、最後まで遊び終えることはありませんでした。ちょっと肌に合わないパズルでつまづいてしまって、それっきりになってしまったのです。

ロジカルパズルRPG 魔法の迷宮と隠された扉

ロジカルパズルRPG 魔法の迷宮と隠された扉


 最近、リアル謎解きゲームにハマっているので、基礎体力をつけるために、少しパズルでもやってみるかと思いたち『パズル通信 ニコリ』『ニコリのペンパ2017』を買いました。
 前者は正直なところ、求めているものではなかったですね。ありとあらゆるパズルが収録されていて、その多様性を興味深く感じましたが、いずれのパズルも1〜4ページで終わってしまうので、なかなか取り組む気になれません。どちらかと言うと、蔵前の本屋さんのインタビュー記事や、なぞともカフェとのコラボ記事、ボードゲーム『イムホテプ』のレビュー記事などの読み物の方が面白かったくらいです。

パズル通信ニコリVol.157

パズル通信ニコリVol.157


 もう一方の『ニコリのペンパ2017』の方はと言うと、
 これは、
 ちょっと、
 すごかったです。
 気がついたら4時間が吹っ飛んでいたのです
 自分でも驚きました。ナンバーリンク、ぬりめいず、ヘルゴルフ、ぬりかべ、へやわけ四角に切れ、シャカシャカ、ヤジリン、スリザーリンクカックロという人気のペンシルパズルが10種類、ドッスンフワリ、ウソワン、月か太陽という注目のニューパズル3種類が掲載されているのですが、とにかくその量が圧巻なのです。約300門です。
 たとえば、ナンバーリンク。1ページ丸々使ってルール説明があって、次のページは難易度の低いものが8つ、その次のページには難易度の高いものが8つ、その次には大きなものがページに3つ。じょじょに難易度とサイズが上がっていくのです。で、ナンバーリンクが終わったら次はぬりめいず。
 冒頭に編集人の安福良直さんが書かれていた「自分なりのやり方で楽しんでください。どのページから始めてもかまいませんよ」というのも癒やしです。ルール説明を読んで、とりあえず難易度の低いものを1つ、2つやってみて、「肌に合わないなあ」と思ったら次に行ってしまう。分量があるので、そういう取捨選択をしても受け入れてくれる包容力を感じます。

パズル通信ニコリ別冊 ニコリのペンパ2017

パズル通信ニコリ別冊 ニコリのペンパ2017


 特に気に入ったのは四角に切れ、次点はウソワンです。後は、ぬりめいず、ぬりかべ、ヘルゴルフも面白いですね。
 ナンバーリンクへやわけ、シャカシャカ、月か太陽、ヤジリン、スリザーリンクなどは苦手に感じました。
 察するに逆算系のパズルが好みなんでしょうね。絶対にありえないものから×をつけていって、残ったものに○をする内に、×が増えていって、それを繰り返しているうちに完成する。そういう図式のパズルが好きです。逆に苦手なのは、なんて言うのでしょうか、仮で進めていく必要があるもの。「消去法だけでは進められないから、暫定で、ここを1にしてみたら、ここが2になるから、そうしたら、ここが3になり、こっちは……あ! ここで矛盾が発生するから、最初に仮で置いた1が違っていたんだ!」というのが精神的苦痛です。なんだか、無駄に頭を使わせられた気になってしまうのですよね。
 そう言えばイラストロジックから離れたのも、こういうところが嫌になったからだった気もします。
 そして、今、気になっているのは2017年1月15日に発売予定のパズル・ザ・ジャイアント、表紙を見ると、しっかり「四角に切れ」と書いてあるので、今から楽しみです。

パズル通信ニコリ別冊 パズル・ザ・ジャイアントVol.30

パズル通信ニコリ別冊 パズル・ザ・ジャイアントVol.30