いやー、これは面白いですわ。
TUKAPONさんのゲームマーケット2017春の新作『ボブジテン』を遊びました。
お題として指示された言葉を、ある制限を課された状況で説明し、他のプレイヤに当ててもらうコミュニケーション系のゲームです。
この、ある制限というのが、とても秀逸なんです。
それは、カタカナを使ってはいけない、です。
「カタカナを使わずにお題の言葉を説明する? それのどこが難しいのー?」
そう思われるかもしれませんが、このゲームにおけるお題となるキーワードは、すべてカタカナ語、なのです。
たとえば「ゴルフ」という言葉を説明するのに「クラブ」も「ボール」も使えないのは、けっこうしんどいですよ。
「えーと、あの、先端が膨らんでいる棒状の、えー、棒状の物を持って、足元の丸い物体にぶつけて、草原にぽっかり空いている穴に入れるゲームです……あ」
「はい、ゲームってカタカナ語を使ったー、アウトー」
「しまったー、つい、うっかり!!」
こんな感じです。
けっこう難しいんですよ。
後、時おりお邪魔キャラとしてトニーが登場するのですが、トニーがいる場面では、てにをはが使えなくなります。そうなると、
「男性、腰、巻く、革、下履き、ずり落ちない、金具、止める」
みたいな片言で説明することになって、いよいよ面白いです。
ゲームとしては、ありそうでなかったように思います。
カタカナ語をカタカナを使わずに説明する、言ってみれば、ただそれだけのコミュニケーションゲームなのですが、実際に遊んでみると異様に面白いんですよね。日頃、いかに我々がカタカナを無意識に用いているかを自覚します。