遊学芸さんのゲームマーケット2017春の新作『SUMMON SKATE サモンスケート』を遊びました。
遊学芸と言えば、TRPGとリアル脱出ゲームを組み合わせた『UREG(アレグ)』で知られるサークルさんで、何シナリオか遊んだ記憶があります。プレイヤが閉じ込められている部屋の状況をGMが語り、プレイヤたちは手持ちのアイテムを駆使して、その密室から脱出を企むというゲームです。
しばらく『UREG』の拡張をリリースし続けていた遊学芸さんですが、この度、ボードゲームの新作をリリースされるということで、けっこう楽しみに遊びました。
遊んでみた結論としては、ボードゲームと言うよりかは、TRPGかなあ……と言うのが正直なところです。
全体の流れとしては、街で発生した様々な事件や怪異を調べていく調査パートがあり、一定時間が過ぎるとボス戦である戦闘パートに突入し、首尾よくボスを倒すことができるとクリア、という感じです。
戦闘パートでは、調査パートにおいて仲間にした神々を、悪魔召喚師よろしく召喚していくので女神転生感があります。
面白いのは神々が、図形(フィギュア)という形で表現されており、その図形を描き出すことで神々を召喚できるという設定。この図形(フィギュア)と、フィギュアスケートのフィギュアが掛けられており、プレイヤは自分のコマを、戦闘の舞台となるフィールド上を縦横無尽に移動させ、移動した軌跡を水性ペンで書き記すことで神々を召喚できるのです。
設定的には面白いです。
時々、ニコニコ動画にもありますよね。フィギュアスケートの選手たちに、カッコイイ加工を施して、彼らがスピンすると火花が飛び散ったり、電流が舞ったり。イメージ的には、あれをボードゲームにしてみた、でしょうか。
面白いは面白いのですが、いかんせん長かった、という印象です。
事前にルールを読み込んでインストに1時間くらい要し、実プレイは2時間ほど。TRPGの基準として考えると短いのでしょうが、ボードゲームとしては長いので、遊び終えたときは、ちょっとぐったりしてしまいました。
求めていたものと違っていたので疲れを感じましたが、最初からボードゲーム要素のあるTRPGとして取り掛かっていたら、この面白さを真正面から受け止められたように思います。
調査パートで町中で情報を集めるのは面白いですし、集めた情報を元にボスの弱点を推理するのもいい感じです。プレイヤ同士で連携して、軌跡を組み合わせることでユニゾンして召喚とかも興奮します。
こういうのが好きな方にとっては、絶好の作品だと思うので、ここまで読んでピンと来た方は是非。