カレーラーメンさんのゲームマーケット2017秋の新作『それでもウソは言ってない 呼び込み編』を遊びました。
キャバクラのキャッチとなって、自店舗の女の子を、他のプレイヤに勧めるコミュニケーション要素のあるブラフ系のゲーム。
けっこう、いえ、かなり面白かったです。
が、テーマがテーマなので、好みは分かれそうです。
言ってしまえば『ごきぶりポーカー』でしょうか。
カードは「優しい」「明るい」「巨乳」といった得点カードと、「馴れ馴れしい」「コミュ障」「デブ」などの失点カードに分かれています。手番プレイヤは、3枚の手札の中から1枚を選び、裏向けにして場の中央に差し出しながら、
「うちの店、良い娘いますよ~。おおらかで、包容力があって。ほら、お兄さんの疲れた心をほぐしてくれる、癒し系ですよ」
と売り文句を口にします。
これに対し、他プレイヤは、それが得点カードだと思えば、リアルタイムでカードに触れることができます。全員が失点カードだと思い、一定時間、誰もカードを引き取らなければ、手番プレイヤが引き取ることになります。
たとえば、上記の売り文句に対し、
「素晴らしい女の子に違いない!」
と思って手を伸ばしてみたら「デブ」と書かれた失点カードだったりして、
「ちくしょー、騙された!!」
「いえいえ、ウソは言ってませんよ。ウソは……」
みたいな流れになるわけです。
逆に得点カードは、誰にも引き取られたくないわけで、
「んー、まあ、一緒にいると楽しいですよ。いろいろと、気遣ってくれますし」
と、若干、奥歯に物が挟まったような言い方で「優しい」と書かれた得点カードが、誰の手にも渡らないように仕向けるのですが、
「怪しい! きっと、良い娘なんだ!」
と、あっさり奪われたりするので、加減が難しいです。
しまいには、
「この女の子はですねー、オススメしません」
みたいな謎の売り文句に発展したりします。
秋山が遊んだときは男性2名女性2名の計4名で遊んだのですが、どちらかと言うと女性の方が食いつきがよく、
「オススメしないのは、ちょっとぐいぐい来すぎるからですね」
「夜はどうなの? 夜は?」
「夜? んー、夜も、ぐいぐい来ますよ」
「分かった! 取ろう!! ……あちゃー『馴れ馴れしい』だったあ。なるほどねえ、物は言いようね」
と、ふしぎな盛り上がり方をしました。
遊んでいる我々も充分に楽しかったですが、他のテーブルの方々が、
「彼らは、いったい何をやってるんだ??」
と、ざわざわしていたのも面白かったです。
冒頭に記した通り、メンバーを選ぶでしょうが、けっこう楽しいので、オススメです。最終的に引き取ったカードを、皆で見比べるのも楽しいです。