2000年度のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたタイルゲーム『メトロ』を今さらながらに遊んでみました。
若干の古くささがありますが、今でも充分に遊べる楽しいゲームでした。
やることはシンプル。
持っているタイル1枚を任意の場所に配置するだけ。
自分の色の電車コマを、少しでも長い距離、走らせることができればその分、勝利点が増えていきます。中央の駅に繋げると点数が2倍になる、というのがアクセント。
2人で遊んだのですが、最初の内は、勝手がわからないこともあって、
うーん、それじゃあ、ぺこらさんの路線を繋げてあげますよ。はい、2点
ええー! じゃあ、お礼にこちらを繋げてあげるよ。はい、2点
なんてこったい!
とお互いに邪魔しあうアクションを、ひたすら繰り返すという不毛な争いが繰り広げられました。
しかし、そんな心の悪意に従っているうちに、じょじょに盤面に置かれたタイルが増えていき、
そろそろ邪魔するより、自分の利益を追求した方がより高効率な気がする
あっ、ほんとだ。ここに置いたら20点になる。あっきーには2点あげるね
なんてこったい!!
と、展開も派手になっていきました。
終盤は、けっこう寄せと言うか、逆算と言うか、残り僅かなタイルで、どうすれば最高得点を得られるかの計算が面白かったです。
プレイ時間は50分、最終的には秋山99点、ぺこらさん89点でした。
途中、めちゃくちゃ引き離されたので、もう駄目だと思いましたが、けっこうな幸運が重なって逆転できました。
遊んでいる最中は面白かったですし、白熱しましたが、振り返ってみると、運の要素は強めに感じました。
後、今回は2人で遊んだので、電車コマがいくつか瞬殺されて死んでも、
この子が死んでも、代わりはいるもの(アスカ派ですけどね)
と気持ちにゆとりを持てましたが、5人や6人などの大人数で遊ぶときは、貴重なコマが瞬殺されたら殺意を抱きそうです。と言うか、何なら自分の手番が回ってくるよりも早く、すべてのコマが殺されることもありえるわけで……それって、ゲームとして、どうなのでしょう? と思わないでもないです。
ちょっと秋山の好みからは外れますが、ボードゲームを始めたばかりの方とも同じ土台で楽しめる、良い作品だとは思うので、ゲーム会を主催するときは持っていても良いと感じました。