鍋野企画さんのゲームマーケット2018大阪の新作『サイレントパーティ』を遊びました。
これは傑作でした。
ルールは超絶シンプル、手番が来たら手札からカードを1枚、場に出すだけ。
以上。
勝利条件の代わりに敗北条件があり、それは声に出して笑わないこと。
平たく言えば、ネタゲーです。
各カードには単体では意味のない、敢えて言うと、ほのかに面白い気がしないでもない言葉が書いてあるだけ。
このカードが横に並ぶように場に出していくのですが、他のプレイヤがカードを出したら、その内容を確認して、後は5秒間、笑わないだけ。
かんたんそうに思えるでしょう?
これの何が面白いのか、って思うでしょう?
でも、ですよ。
どうしてか面白いんですよ。
多分、くだらない、意味がないにもかかわらず、笑いそうになってしまう自分を制御するのが面白いのでしょうね。
後はときどき、偶然のような一手が繰り出されるのが面白いです。
たとえば、この手札。
「坊主」のカードを「おばあちゃん」の上に出したら、どうでしょうか。
「坊主ヒゲ付き」になります。
坊主なのにヒゲがついているとはいかに。
まあ、面白いです。
では、敢えて、「坊主」を「ヒゲ付き」の上に出してみたら?
「おばあちゃん坊主」ですよ。
おばあちゃんなのに坊主。しかも、敢えてヒゲ付きを隠してまでの。
これにくすりと来てしまうかどうかは、その人次第でしょうか。
とまあ、こんな感じで、淡々と進むのですが、そのうちスイッチが入ってしまうと、箸が転んでもおかしいと言いますか、特になんということはない字面でも、笑いを堪えられなくなってしまうのですよね。
気分は、ダウンタウンの笑ってはいけないシリーズでしょうか。
人間、笑ってはいけないと言われると、かえって笑いだしたくなってしまうものなのですね。
シュールなギャグを許容できるかどうか、人を選ぶと言えば選びますが、秋山は抜群に楽しいと感じました。