デットヒートサマーレースからの、デスジェイルサマーエスケイプという流れですっかり疲れてしまい、セイレムは、ゆっくり進めようと思っていた矢先に、最新のシナリオである『消えぬ炎の快男児』が実装されました。
それに伴って『アナスタシア』の消費APが半額になると同時に、7月末までにクリアすれば10石という情報に踊らされてしまい、セイレムそっちのけで『永久凍土帝国アナスタシア』を遊んだのでした……。
- 人理回復から1年後──、
- 「私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す」
- ダ・ヴィンチちゃん三景
- シャーロック・ホームズと冒険
- アヴィケブロン先生の参上
- 異邦人・武蔵ちゃん再登場
- 目覚めしイヴァン雷帝
- 呼応せよ、いまは脆き夢想の城
- 世界の終わりでピアノを引き続ける男
- 終わりに
人理回復から1年後──、
まずは『序』から。
穏やかなスタート、と思わせておいて、もう不穏な気配しかありませんね。
魔神王と戦い、世界を救うという大偉業を成し遂げたにも関わらず、なんとも言えない不遇です。せめてDr.ロマンが生きてくれていれば話は変わったかもしれませんが、変わらなかったかもしれません。詮無き話ですが。
「私が殺す。私が生かす。私が傷つけ私が癒す」
……!
出たー! 言峰綺礼だー!
殺せ! 今すぐ、殺せ! ダ・ヴィンチとホームズに令呪をもって命じ、瞬殺しないと取り返しのつかない大変なことになるぞ……!
と、長年の『Fate』プレイヤとしては思いますが、作中の登場人物は、誰一人、そんなこと思わないので、案の定、大変なことになってしまうのでありました。
しかしFGOって、一応『Zero』、『stay night』よりも後の世界のはずですが、どうして言峰綺礼は生きてるんですかね。サーヴァント化したのか、それともロード・エルメロイ2世(諸葛孔明)みたいなものかもしれませんが。
ダ・ヴィンチちゃん三景
いやあ、ここのシーンは、ほんとうに良かったですね。
不肖秋山、危険になったカルデアからは、さっさと逃げ出すべきだと、ダ・ヴィンチちゃんのことは、すっかり忘れていましたし、思い出したとしても、万能の天才、ダ・ヴィンチちゃんならば、勝手に逃げ出していることだろうと思いましたが、しっかり工房まで救い出しに行く主人公の男気には感服します。
また、危険を犯し、助けに来てくれた主人公に対し、素直に謝意を示すダ・ヴィンチちゃんの心地よさ。良い関係ですねえ。
と、思っていたら、死んだーっ!
しかも、言峰綺礼!!
やーっぱり、言わんこっちゃない! もう、言峰綺礼が物語に登場し、これがプレイヤ側にとって好転するわけがないんですよ。
しかも、最悪ですよ、最悪。いくら、ダ・ヴィンチちゃんが天才と言っても、核を破壊されたら座に戻らざるを得ません。これで、カルデアは、Dr.ロマンに続き、ダ・ヴィンチも失ったわけで、もう、惨憺たる状態です。
と、思ったら、速攻で再登場!
しかも、めっちゃ可愛くなっていて衝撃を禁じえません。
思わず「何この子、かわいい……」と呟いてしまいました。外見的には、リニューアル後の方が圧倒的に好みです。かわいい。
シャーロック・ホームズと冒険
ホームズ「ダ・ヴィンチ。ペーパームーンの使用許可を」
ホームズ「アトラス院からの使用許可は出ていないが、私はあれの使い方を熟知している」
ホームズ「なにしろ彼らの本拠地で直接、その極秘マニュアルを盗み見たのだからね」
あー、あのときか。
まだ敵が何者であるかも分かっていなかった頃から、ホームズはここまで予見して先手を打っていたのか。すごいな。
アナウンス「苦労して取り戻した未来を、素性の分からない新参者に台無しにされてたまるものか」
アナウンス「まずはこの窮地をきり抜ける。反撃はその後だ」
アナウンス「さあ、行くぞマスター・アキヤマ。これが私たちの新たな武器、新たな旅路──」
アナウンス「シャドウ・ボーダー、現実退去。虚数潜航──ゼロセイル、敢行する!」
かっけぇ……!
第1部を遥かに凌駕する盛り上がりっぷりです。
しかし、空からの侵略者と言えば、真っ先に思い浮かぶのは『Notes.』に登場したアリストテレスたち。『Notes.』では、人類絶滅を願った地球が、他惑星に救難信号を出し、各惑星の究極の一であるアルティメット・ワンが押し寄せるという感じでしたが、FGOではどう扱われるんですかねー。
アヴィケブロン先生の参上
短くも長かった『序』が終わり、ついに第2部が正式に始まります。
不安に満ちたスタート、召喚に応じてくれたのはアヴィケブロン。
てっきり、縁の深いサーヴァントが現れると思っていただけに、まったく縁のなかったサーヴァントが現れた点には驚き。と同時に、ちょっと残念だなあ。
と、思ったのも束の間。ゴーレムを駆使してパーティを助けてくれたアヴィケブロン先生には感謝しかありませんでした。しかも、
アヴィケブロン「だが、この僕が、人理に役立つのは──恐らく、この刹那だけなのだ」
アヴィケブロン「”巨人”の命令権は君に移行する。どうか幸運を」
アヴィケブロン「長い道程と酷薄な選択が君を待つ。だが、僕は信じている」
アヴィケブロン「──戦え、少年。僕は信頼している。人間にはその責務に耐えるだけの、強靭さがあると!」
この、終盤のシーン、かっこよすぎるやろ……。
異邦人・武蔵ちゃん再登場
謎の辻斬り、分かってはいたけれど武蔵ちゃん。この、再登場は素直に嬉しいですねえ。
しかし、主人公との記憶を残している様子ではありますが、隻眼ではなくなっているので、下総で佐々木小次郎と対決した武蔵と地続きではない可能性が高く、果たして、この武蔵は何者なのかと。謎です……。
目覚めしイヴァン雷帝
でっか……!
サーヴァントとしてのイヴァン雷帝は、フレンドのを借りて何度か使ったことはあって、
でかいはでかいけれど、せいぜい3メートルくらいでしょ?
と思っていたので、まさか、こんなに巨大だとは。
ティアマトと比べると、サイズ感的には、どうなんですかねー。
呼応せよ、いまは脆き夢想の城
マシュー!
なんか、どえらいかっこよくなって戻ってきたー!
と、思ったら、なんか、めっ……ちゃくちゃ、劣化してません、これ!? あの、コスト0なのに、最強クラスに硬くて強いマシュは、どこに行っちゃったの?? ちょっと、ギャラハッドさん、スキルと宝具、残していってくださいよ。不親切過ぎる……。
世界の終わりでピアノを引き続ける男
ここ!
このシーンは、もう、ひたすらグッと来ました。
いやあ、世界の終わりを目前に控え、廃墟にピアノを引っ張り出してきて、これを引くだなんて、もうカッコ良すぎます。
終わりに
と言うわけで、圧巻の第2部第1章。
初っ端からフルスロットルでぶっ飛ばしてくれて、期待値をもりもり上げてくれます。
ぜんぜん関係ないですが、シナリオを読み進めていくうちに、川上稔『終わりのクロニクル』を思い出しました。
あちらも世界同士が、それぞれの生き残りを賭けて戦い、いくつもの神話伝承が入り交じる作品で、大好きなシリーズでした。
次は第2章『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』ですが、亜種特異点『セイレム』を放置してしまっているので、先にこちらを遊ぶ予定です。では、また。