雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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謎解き結婚お披露目パーティ「APP」の舞台裏(前半)

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 皆さん、こんにちは。秋山です。
 いつもブログを見てくださっている方は、薄々お気づきの方も多いかと思いますが、昨年末にぺこらさんと結婚しました。入籍してから、入念に準備を進め、先月、親族と共に結婚式を挙げ、その後、お互いに友人を招き、謎解き結婚お披露目パーティを別日に開催しました。今日は、その背景について、ちょっと書いてみます。

はじめに

 本記事は、これから自分たちでお手製の結婚お披露目パーティ/結婚式1.5次会 or 2次会を開催しようと考えている方の参考になればと考えて書いています。
 もちろん、ただ単純に秋山とぺこらさんが開催したパーティの舞台裏を知りたいという方も、楽しく読めます。

準備(7ヶ月前)

 特に記録を取っていたわけではないので、記憶が曖昧ですが、準備は、だいたいクリスマス前から着手しました。
 誰を呼ぼうか、何をやろうか、どういう会にしようか。コンセプトの設定から始めました。かなり早い段階において決定したのは、
ハンドルネームで呼び合える、ネットの友人を主体とすること
謎解きもしくはボードゲーム要素を入れること
 の2点です。
 これを受けて最初に設定したのは、箱です。50名から70名ほど、テーブル、半立食、スクリーンなどの条件を元に、ゼクシィ等のページから会場を探し始めました。

準備(6ヶ月前)

 写真や間取り図などの情報を元に3店舗ほど候補を挙げ、順々に下見をすることにしました。結果的には最初に訪問した店舗が、要件を完全に満たしていて、即決することになりました。
 店舗は、渋谷と原宿の中間にある、リーフガーデンカフェ
 地下のお店ではありますが、中二階があり、解放感があり、緑をテーマにしていると謳うだけあって随所に観葉植物が飾られており華やかで、スクリーンも多く申し分ありませんでした。


 並行して、司会は、すゞひ企画の鈴木秀明さんにお願いしたいということになり、また、絶対に参加いただきたいゲストの日程と調整し、1月末には会場と数名の方の予定を抑えさせていただきました。

準備(5ヶ月前)

 ゲストへの案内状は2月のうちに済ませました。
 システムは楽々Wedding案内状を利用しました。PCとスマホの両方から操作が可能で、選択できる設定やデザインが豊富、希望者へは事前決済を提供可能などがポイントになりました。
 今回、招待客の8割はネットの知り合いで、LINEやTwitterアカウントは知っているけれど、本名や住所は知らなかったので、手紙やハガキは使わずにネット上で完結させることにしました。


 箱とゲストの最大数が決定したところで、式次第や余興について考え始めたのも、このあたりです。
 たしか謎については、原宿ヒミツキチにて開催されたドラえもん脱出に参加する直前、ジョナサンでフリードリンクを飲みながら、謎解き手帳にアイデアをまとめていって、2時間くらいで概要と大謎を決めました。

準備(3~4ヶ月前)

 3月と4月は、あんまり動きませんでした。
 期末期初で本業が忙しかったというのもありますが、並行して進めていた結婚式や指輪の打ち合わせ、衣装合わせ等がありました。
 ちなみに指輪ですが、鍛造法でフルオーダーメイドできるTANZOさんにお願いしました。まず銀素材で指輪を作っていただき、それを1ヶ月ほど身につけて装着感やサイズを確認し、その後、納期3ヶ月ほどでプラチナ素材で結婚指輪を作っていただきました。
 一般的な、鋳造法で作られた指輪と比較すると、はるかに時間が掛かりましたが、一生涯のアフターサービスもつきますし、秋山とぺこらさんのリクエストを余すことなく反映し、後悔しない指輪を作っていただけました。
結婚指輪・婚約指輪のフルオーダーメイドは鍛造指輪<TANZO>

準備(2ヶ月前~)

 ゴールデンウィークが終わり、ゲストが確定したところで、そのゲストに合わせて小謎の作成に着手したのがこのあたりです。
 当日の案内状をデザインしたり、オリジナルグッズを作って発注したり、台本を作ったり、鈴木さん交えて会場の二度目の下見を行ったり。けっこう慌ただしかったです。特に、余興の謎解きについては、


脱出率は100%にする? それとも、そうしない?

謎解き結婚お披露目パーティって言うくらいだから、それなりの難易度は欲しいよね。全員が成功できないようにしよう!

ずいぶん、かんたんに言うね……


 と言うわけで、全13チームの内、4~5チームが成功できる難易度を設定することにしたのですが、これが、ほんとうに難敵で、増やしたり削ったり増やしたり削ったり、その繰り返しのせいで統一感が失われてしまっていないか、矛盾が生じてしまっていないか、何度も何度も調整を繰り返しました。
 リアル謎解きゲームを手掛けている方が「公演の直前まで、何ならオープニング映像が流れ終わるまで作り続けている」と発言しているのを聞いたことがありますが、まさに、こんな感じです。
 実際、ゲームがスタートした後も、隙を見てパワーポイントの設定を変えたり、一部、動きを変更したりしました。

余談「謎解きウェディング」について

 さて、ここで少し休憩。
 結婚式での余興としての謎解きと言えば、リアル脱出ゲームのSCRAPが謎解きウェディングと称して、謎制作ビジネスを手掛けています。また、よだかのレコードやメルエも同様のサービスを提供しています。
 今回、これらのサービスを利用することも考えたのですが、秋山も、ぺこらさんも性格的にイベントやデザインが好きというところがあって、誰かに任せるよりも、自分たち自身で作り出したい気持ちの方が強かったのです。
 企画を進める大変さや辛さ、当日の楽しさや嬉しさ、終わった後の解放感、それらすべて、良いことも悪いこともいっしょくたに余すところなく完璧に味わうために、内製化を選択しました
 ふたりの共同作業で役立ったのは、DropboxとMicrosoftのOffice365、後はPhotoshopですね。秋山はPCを2台持っているので、計3台のPCをちゃぶ台に置いて「この間、撮影した写真をアップロードしてるから見て」「分かった。ちょうどPPTの修正が終わったから、チェックして貰っていい?」「OK、コメント入れてくね」みたいな感じで作業を進めました。
 その他には、ぺこらさんに幾度となく、何種類もの100円ショップに足を運んでいただいたり、キンコーズとネットプリントジャパンにはお世話になりましたね。
 100円ショップで特に良かったのは、ダイソーで販売されているグルーガンと造花。造花の茎部分を裁ったうえで、グルーガンでウェルカムボードや小道具にくっつけていって華やかにしました。また、キャンドゥは箱やペーパーストローの品揃えが豊富ですね。ペーパーストローとダンボールを組み合わせて、フォトプロップスという手に持てるタイプの脱出成功/失敗パネルを作りました。

開催前日

 そんなこんなで、一気に時間が進んで、いよいよ開催前日の金曜日です。
 あんまり直前までバタバタするのは好みでないので、すべての作業は木曜日のうちに終えて、関係者に展開済み。前日は、ゆっくりと過ごし、体調を整えることに専念します。
 近所のイタリアンに行って、ワインを飲みながら舌鼓を打ちます。


昨日まで、あんなに忙しかったのが嘘みたいだよね

確かに。今日も、まだまだ時間あるし、なんでも出来るね

あ、あっきー……もしかして……?

そう言えば、来てくださる方で、ミスボドに来たことがないって方もいるじゃない? ミスボド参加無料券を配るのって良くない?

え~っ、まだ作るのー!?


 そんな感じで、早々に会計を済ませ、帰宅したらいそいそとPhotoshopを立ち上げ、プリンタに紙をセットアップして、裁断機を用意して……結局、前日の夜まで作業してしまいました。
 学生時代、ノベルゲームを作ってコミケで売っていた頃も、前々日までには梱包含めすべての作業を完了させ、前日はゆっくりしようと思っていたのに「1日あれば、おまけのコピー誌が作れるんじゃない!?」と思い至って、即座に作り始めていた頃からなんら成長していませんね。

中休み

 この先も書いたのですが、長くなったので今日はここまで……!
 続きは、また明日。お楽しみに!!

後半

 後半は、こちらに書きました。是非、続けてお読みください。