皆さん、こんにちは。秋山です。
前回の記事の最後で「続きは、また明日」と書きましたが、すみません、嘘でした。
と言うわけで、遅くなりましたがAPP当日編です。今回は画像多めです。
前半はこちら
まだ、前半をご覧になられていない方、是非、先にこちらをどうぞ。
当日のスケジュール
さて、いよいよ当日です。スケジュールは下記の通り。
・10:00:理容室でヘアメイク
・12:00:入店、準備開始
・13:00:開場、受付開始
・13:30:開会
・13:50:余興「リアル謎解きゲーム」開始
・14:50:余興終了
・15:30:閉会
・16:00:撤収
それでは、ざっくり振り返っていきましょう。
12:00:入店、準備開始
ヘアメイクを済ませてから、司会をお願いした鈴木さんと、お手伝いをお願いした6名の方々、計9名で入店すると同時に準備に着手します。
受付、クローク、ウェルカムボード、名札、各テーブルの準備。マイクテストや、BGMテストを行いつつ、床に養生テープを使って死体の痕を作り出します。
鈴木さん以外の方とは、一切、余興の情報を公開していなかったので、皆さん、何事かと訝しみながら手伝ってくれたものと察します。
13:00:開場、受付開始
1時間の設営を経て、いよいよ受付開始!
と、なりましたが、実は設営に夢中で、ぜんぜん着替えが進んでいませんでした。お店の方に「大丈夫ですかー?」と心配されつつ、慣れないドレスの着付けを手伝ったりして、なんとか間に合わせました。
一方、会場では受付が始まっており、ウェルカムドリンクの提供と並行して、雲上回廊の物販ブースの稼働も始まっていたはずです。こちらは、そえさんに売り子をお願いしました。当日の様子は下記の通り。
雲上回廊ブース設営中。文学フリマより販売スペースが広い。 pic.twitter.com/j9KLvizuYC
— そえ@添田健一 (@soezou) 2018年7月28日
今さらですが、今回は同人の知り合いも呼んでいたので、彼らにサークル出展してもらい、ブースにア-1、ア-2と振っても面白かったなあ、と。
しかし通常は物販ブースなどないわけで。こんな怪しげな空間に近づくだけでなく、お手に取ってくださった皆様に感謝します。
また、ミスボドゲームズの持ち帰り謎『おおかみ住まうおうちからの脱出』は完売もしました。これにて手持ち分は、すべてなくなりました。
13:30:開会
開会の直前くらいから、鈴木さんの司会を聞きながら、
せっかく鈴木さんに司会をお願いしたのに、その様子を間近で見られない! なんてこったい!!
と、頭を抱えたりしました。
コナンのテーマソングで入場したよ!
すっかり忘れてたけれど、名探偵ペコナンっていうストーリーもちょっと考えてたよね。実装しなかったけれど
決め台詞は「ペコ川ペコナン、探偵さ!」と「真実は……3つ!」
なんで3つなの?
使う用と、保存用と、観賞用
真実って何!?
13:50:余興「リアル謎解きゲーム」開始
新郎新婦入場、乾杯の挨拶を経て、いよいよ余興のスタートです。
ストーリー的には、秋山宅に「リア充、爆発しろ」という怪しげな脅迫状が届いたというくだりからスタートします。ぺこらさんは悪意を感じる手紙に対して恐怖を覚えますが、秋山はある情報からその差出人を見抜き、
これ、謎にしたろ
と閃き、謎を解くことで、手紙の差出人の名前が導き出されるという諧謔を思いつきます。そして、ゲストの座っている各テーブルに置いてある封筒の中の謎を解くことで、この手紙を出した人物を、突き止めてくださいというようなことを言ったあたりで、突然、会場内が暗転します。
直後、秋山は胸を押さえると、その場に倒れてしまいます。
再び会場内に明かりが戻ると、そこには床に倒れ落ちた秋山の姿が。
このシーンが、この記事の冒頭にある写真ですね。左右の足が養生テープと食い違ってしまっているのはご愛嬌。
悲鳴をあげるぺこらさん、その身を案じて駆けつける司会の鈴木さん。
「皆さん、秋山さんを殺した犯人を突き止めてください。きっと秋山さんが用意した謎を解くことで、犯人が分かると思います。制限時間内に、すべての謎と暗号を解き明かし、真相を解明してください!」
ここで、ルール説明をはさみます。
とまあ、こんな感じでゲームスタートです。
鈴木さんと掛け合いできたの嬉しかった! 緊張したー!!
良かったね。ぼくもしたかったけれど、そのとき死んでたからなあ……うつ伏せだったから、見ることすら出来なかったし
ゲームが始まったら、倒れていた秋山は、いそいそと立ち上がり、ドン・キホーテで買った幽霊グッズ、三角形の白い布を頭に装着します。これで歩き回っていても大丈夫です。
この寸劇から、そのままゲームに突入する感じは、鈴木さん率いるすゞひ企画のお家芸で、せっかく司会を鈴木さんにお願いしたので、逆輸入させていただいた感じです。
さて、各テーブルでは、早速、封筒を開けて謎解きに着手したり、とりあえず謎は後回しにして、アルコールのお代わりを貰いにいったりと、バラバラに動き始めます。
最初の工程においては、6つの小謎を用意していました。
会場内に置かれたパネルを順番通りに読んで「ぺこら」という文字列を拾い出し、ウェルカムボードに貼られた写真を確認して「初音ミク」を探しだし、4人の名札を微妙にずらしながら重ねておくことで「ゲーム」という言葉が浮かび上がるのを確認して、クロスワードパズルを解くことで「トランプ」という言葉に導きだし、会場内の観葉植物にぶら下がったヒントを見ることで「リアル」が分かり、スクリーンに映し出されるスライドショーで「渡せ」という文字列を読み取ることができれば、ぺこらにミープル渡せ、という文章になります。
ちなみに1人1枚ずつ配った案内状には、会場マップやタイムスケジュール、新郎新婦の好みの他、ミープルの説明もしれっと入れており、各テーブルには最初からミープルを置いておいたりしました。
会場の一角にいるぺこらさんにミープルを渡すと、中二階へ行くことができ、そこでテーブル番号の書かれた封筒を入手すると、次のステップに進みます。
次の謎は、いわゆる一筆書きパズルで、これを解くと、そのテーブルについているゲストの内のひとりの名前が導き出されます。
自分で言うのもなんですが、この謎は革新的ではないでしょうか。
最初から誰が参加するのか分かっており、その名前も知っているからこそ作ることができる謎です。
そして、そのゲストの誕生日で、各テーブルに最初から置かれていた鍵を開けることができ、その中には「秋山真琴を殺した犯人は誰か?」と書かれたラストアンサーシートが入っています。
ここまで来たら、後は制限時間内に、犯人名を書いてボックスに提出するだけです。
工程数的にはたいしたことはなく、実際に早いチームは10分以内、多くのチームが30分以内に辿り着くことができました。
ビールを飲んだり、暗躍したりしているうちに制限時間が来たので、ボックスを回収して、ぺこらさんと共に裏に引っ込み、正解チームや正答率を確認します。
その間、会場では、鈴木さんが謎の解説してくださっています。
そのときのスライドは下記の通りです。
と言うわけで、ラストアンサーカードには秋山真琴や自作自演などのキーワードを書けば成功という仕組みでした。
新郎が死ぬだとか、ゲストのうちの誰かが殺意を持っているなど、一般的なお祝いの場においてはタブーっぽいところに果敢に踏み込んだわけです。ちなみに、スライドには書きませんでしたが、脅迫状の宛名で使っているフォントが、秋山の手書きとされるアイテムのフォントと同じだったり、寸劇のなかに伏線を張っていたり、推理を手助けする要素は、ちょいちょい用意していました。
気になる成功率ですが、ぴったり50%でした。
誰も解けなかったり、あるいはほとんどのひとが解けて、ごく一部の解けなかったひとがことさら悔しい想いを抱いたらどうしようかと思っていましたが、ほどよいバランスで良かったです。
14:50:余興終了
余興が終わる頃には、もう閉会まで30分強しか残ってなく、ふたりして全力で歩き回り、ゲストと一緒に笑顔で写真を撮ったりして過ごしました。
このときにご飯を食べようと思っていたのに、ぜんぜん食べられなかったよー
ぼくは暗躍しながら食べたよ
ちゃっかり完食してたよね
15:30:閉会
そうして、一瞬の内に閉会の時間を迎えたのでありました。
お見送りの場で用意したのは、お菓子のプチギフトと、特製のピンバッジです。
特にピンバッジは、力が入っていて、豪華レベルで言えば、SCRAPの『歌舞伎町 探偵セブン』の6事件解決した先着777名にプレゼントされたピンバッジと同じくらいの品質です。
結婚式の引き出物と言えば、無難なものから、「これ、どうすればいいの……?」みたいなものがありますが、このピンバッジは、典型的な後者だと思います。
ステッカーや缶バッジも考えたのですが、やっぱり高級感が欲しかったんですよね。普段遣いできるデザインにしましたし、こういうのが好きな方は絶対に気に入っていただけると思い踏み切りました。
参加者の多くの方がボードゲーム好きだったので、ロゴデザインは、エッセンシュピールのカラーリングをリスペクトしてみたよ
それね、かなりコアなボードゲームファンでも気づけないよ
早押しクイズにできるかな
できる
16:00:撤収
お見送りの後は、全力で撤収です。
余興で使った会場内のヒントを片付け、一気に着替えを済ませます。着るときは、あんなに苦労したのに、脱ぐときは一瞬ですね。
リーフガーデンカフェさんにお礼を言って会場を出ると、LINEに「カラオケしてるから後で来てねー」、「食べたり飲んだりしてないでしょ? 居酒屋の席、取っておいたよ」と連絡が入っていたので、順々に回っていきます。
最終的に渋谷駅前で解散したのは23時過ぎくらいでしょうか。人生レベルでトップ10に入る充実した1日でありました。
終わりに
そんな感じで長くなりましたが、結婚お披露目パーティ「APP」の舞台裏、でございました。なんだか、謎の解説記事みたいになりましたが。
準備段階からけっこう大変で、おそろしく時間が取られましたが、多くの方に楽しんでいただけて良かったです。笑って許していただける状況も含め、こんな機会、人生を通してそうそうないので、たいへん貴重で、得難い体験でした。
今後も、ぺこらさんとふたりで、いろいろ企画したり、開催したりすると思うので、その際は、どうぞよろしくお願い致します。