リアル脱出ゲームで知られるSCRAPの、出版部門であるSCRAP出版による『謎解きパズル塗り絵』を遊びました。
「謎を解かないと、色が塗れない!」というキャッチフレーズから分かる通り、謎を解かないと塗り絵ができないというふしぎな本です。
ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。
概要
通常の塗り絵本は、好きな絵から塗っていくものですが、この本はそうはいきません。1枚目の塗り絵を完成させないと、2枚目の塗り絵をどう塗るかがわかりません。同様に、2枚目を完成させないと、3枚目の塗り絵のルールがわかりません。つまり、順番に進めないと、最後の塗り絵に辿り着くことができないのです。果たして、最後の塗り絵には何が描かれているのでしょうか? 1枚目から順に塗っていき、隠されたヒントに気付いた人だけが、それを見ることができます。癒やし効果とともに、脳トレにもなる「謎解きパズル塗り絵」に、ぜひチャレンジしてみてください!
https://www.scrapmagazine.com/shuppan/nurie/
いわゆる、リアル脱出ゲームにおける小謎があって、それらの小謎を解くとどうすればいいか分かる……ではありません!
まずは1枚目の塗り絵をふつうに遊びます。そして、1枚目の塗り絵を見ると、2枚目の塗り絵を、どういう法則で塗ればいいか分かる。そんな塗り絵です。
果たして22枚の塗り絵を塗ることが出来るでしょうか?
一般的な評価は低め
まず、本書については、一般的な評価は、どちらかと言うと低め……でしょうか。
そんなに観測範囲が広いわけではありませんが、知り合いの謎解き好きの話では「あまり面白くなかった」という意見が多く、Amazonのレビューを見ても低評価が多いです。
SCRAPが出している本だから、という気持ちで安易に購入すると失敗するかもしれません。詳しくは実際にご覧ください。

- 作者: SCRAP
- 出版社/メーカー: SCRAP出版
- 発売日: 2018/07/25
- メディア: 単行本
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秋山の感想
上述の評価を念頭に置いたうえで遊び始めたのですが、個人的な感想としては。
悪くない、です。
もしかしたら、期待値が低かったからこそ、かえって悪くなくて面白味を見いだしたのかもしれません。
途中、休憩をはさみつつ一気に塗っていって、最後まで駆け抜けました。総プレイ時間は、特にはかっていませんでしたが、3時間か4時間くらいでしょうか。
塗り絵の楽しさ
そもそも、塗り絵の楽しさってありますよね。
近年は塗り絵に対して、癒やし効果があるとか言われているみたいですが、最後に塗り絵を遊んだのなんて小学生の頃なので、もう久々に「無心になって色を塗る」という行為にわりと没頭しました。
楽しいものですね。
ただ、実際的なところは、楽しいのは最初だけで、途中から作業になってきます。
この本の場合、やっぱり「謎解き」という要素があるので、ページによっては一部しか塗らず、大部分が余白として残ったり、半分ほどを塗った時点で、謎の答えが分かってしまい、それ以上を塗る意味を見いだせなくなってしまいます。
最初のうちは、けっこう律儀に塗ったりしていたのですが、途中からは分かった時点で「次、行こう。次」とさくさくプレイしてしまいました。
まあ、塗り絵を心の底から楽しみたいならば、素直に塗り絵の本を買いなさい、ということでしょうか。
謎解きの楽しさ
謎解き要素は、正直、それほどありません。
リアル脱出ゲームのなかで、ときどき指示通りに塗り絵をして、出てきたイラストが答えになるという小謎がありますが、あれを21回、繰り返す感じです。
ただ、最後の22問だけは、いきなり謎解き感が出てきて、これは、けっこう楽しめました。
21問目までは上述の通り作業感があるので、ここの数をもっと減らすか、22問目のような謎解き要素のあるページが多ければ、Amazonの評価は、もうちょっと高かったのでは……? と感じます。
終わりに
過度に期待するとあれかもしれませんが、謎解きはエッセンス程度と捉えて、すなおな気持ちで塗り絵を楽しもうという気持ちで臨めば、楽しい時間が過ごせるかと思います。
コタツに足を突っ込んで、ちょいちょい進めるくらいがちょうど良いでしょう。
一気に遊んじゃったよね。途中で、なかなか止められないよね
まあ、のんびり遊んでもいいと思うけどね
一気に遊ぶと色鉛筆の消費が激しいよね。動きたくなかったから、手元のカッターで削っちゃったよ
ぼくは途中で鉛筆削りを探したよ。なんなら後半は、ぼくが削り担当になっていた気がする。ま、楽しかったね
ね!
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