758ボードゲーム会さんのゲームマーケット2018秋の新作『手札のないトリテ NoHand』を遊びました。
3人から4人の、トリックテイキングを分かっているが遊べるゲームです。
トリックテイキングなのに、手札がない。
この時点で、だいぶテンションが上がります。
いったい、どういうことなのかと。
ルールを読んで、一言「なるほど」と得心しました。
ゲームは、写真のようにカードを手札に入れず、そのままテーブルに並べ、どのカードを、どのプレイヤが出したことにするかとプロットしていく形式で進みます。手番は、一般的なゲームのように、時計回り順に進みます。手番が訪れたら、残っているカードのいずれかひとつに自分のトークンを置いて、自分が出したことにします。
ゲーム開始時に、各プレイヤにはルールカードが配られ、そのゲームのルールが断片的に知らされています。
たとえば、切り札はハートであるだとか、メイフォローであるだとか、ジョーカーは必ずトリックを取るだとか……。
限られた情報を元にプロットを済ませ、10ターンが終わり、40枚のカードがテーブル上に並んだところで、ビッドに入ります。果たして、10トリックの内、自分が何トリック取れたかを同時にビッドします。
ビッドを終えたら、いよいよ全プレイヤがルールカードを開示し、第1トリックから順に解決していきます。
4つのルールに従って、各トリックの勝者を求め、その勝者をリードプレイヤとして、次のトリックの勝者を確認していきます。こうして10トリックの勝者を決定してから、ビッドの成功判定に移ります。
非常にトリッキーですが、なるほどトリックテイキングを分かっているひと同士であれば楽しく遊べるゲームだと感じました。
配られたルールカードによっては、さっぱり見えませんが、10ターンが終わる頃には、なんとなく趨勢は見えますし、自分の取れたトリック数は最低1で最高4みたいに、ある程度、幅はあるものの、そこそこ限定もできるので、総合的に斟酌してビッドしていく感じです。
3人プレイ時、切り札に関する情報を持っているプレイヤが、なるべくトリックを取らない動きを始めると、ちょっと迷走する気はします。
トリックを多く取れば、それだけで得点が得られるというルールは、おそらく、この事象に対するカウンターでしょう。各プレイヤによって、ビッドの点数が異なることもあり、テストプレイが繰り返された形跡を見出されます。
トリックテイキングが好きであること。ということで遊び手を選びますが、非常に挑戦的で面白いと感じました。トリックテイキング好きな方は、是非、お試しください。
ぜんぶ勝ちに行ったら7トリック取れたよ!
あれ、すごかったね。ぼくは、すっかりクラブが切り札だと騙されて迷走して爆死したよ
トリックテイキングっていうよりかは、推理ゲームだったよ