雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ごいた風カードゲーム『THEプロレス王』の感想

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 TsukubaGamesさんのゲームマーケット2018秋の新作『THEプロレス王』を遊びました。
 3人から4人で遊べる、能登の伝統ゲーム『ごいた』に似たところのあるゲームです。


 ごいたの難しさを解消することを目的にデザインされたゲーム、だそうです
 ルールの根底は、ごいたに近しく、


・親プレイヤは1枚を伏せて、1枚を攻めで出す。
・他プレイヤは受けられるカードを持っていれば、攻めを受けて、新たな攻めを始める。
・6枚目のカードを出したら勝利。


 こんな感じです。
 カード枚数は24枚と、ごいたの32枚より少なくなっています。
 また、一部の特殊カードは、受けに特化しており、攻めには使えないけれど、複数種類を受けられる能力を持っています。


 3人で遊ぶときは個人戦になりますが、4人で遊ぶときは、ごいたと同じく2人対2人のタッグマッチになります。


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 ごいたとの大きな違いとしては「1周したら、親が流れる」という点でしょうか実際には選べる様子です(2019年12月8日追記)。
 たとえば、ごいたでは親が4香持っていたら、なにも考えず香を出しつづけるだけで勝利できます。しかし、このゲームの場合、誰も受けてくれず1周した場合、親が次プレイヤに流れてしまうのです。
 このルールが生み出す効果として……親の打ち出しに対して、上家と対面がパスしたとき、下家プレイヤは受けられたとしても敢えてパスすることで、相方に手番を渡すという調整が可能、というものがあります。
 そして、これを避けるためには、相方の攻めを受けるという、ごいたでは一般に悪手とされる手が非常に強くなります。


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 基本コンセプトは、ごいたでありながら、非常に新鮮なプレイ感で、楽しく遊ばせていただきました
 3人プレイと4人プレイを、それぞれ数回ずつ遊びましたが、ごいた自体がかんたんに見えて奥深いので、このゲームも、まだまだ底が知れないなと感じました。面白いは面白いですけれど、ごいたが難しいのでかんたんにしましたというわりには、ごいたとは違う方向性で難しいので、ゲーム作りとは難しいものですね。


ボルテージって、基本的に自動的に盛り上がるよね

全員が意図的にパスせず、しっかりと受けては攻めを繰り返したら、そうなるよね

他のひとが受けられない攻めを出して1周しても、もう1回、自分の手番が来ないのは、えーっ! って思った

そこが、プロレスっぽいところじゃないの? ほら、プロレスって、受けの美学って言って、自分の攻めを受けてもらうのが良い、みたいなのが、あるらしいじゃない。ところで、ごいたっぽかった?

っぽかった!