雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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有村架純主演の映画『コーヒーが冷めないうちに』の感想(ネタバレあり)

 同名の戯曲、及び小説を原作とした映画『コーヒーが冷めないうちに』を観ました。
 ネタバレありで感想を書きます。

サンマーク出版のベストセラー

『コーヒーが冷めないうちに』という作品に対する、ファーストインプレッションは電車の広告です。サンマーク出版お得意の、読者の感想とベストセラーであることを前面に打ち出したもの。
 よくあるお涙ちょうだい系で、自分には関係のない作品
 そう思っていましたが、休日、ちょっと時間があったので、うっかり観てしまいました

悔しいけど感動

 見出しの通りです。
 どうせストーリーラインはありきたり、映画は有村架純に頼った日本映画では? と、侮っていましたが、いやあ、敗北感を覚えるほどに感動してしまいました
 と、言うか、考えてみれば、ありとあらゆる時間物が好きなのでした。ループ物はもちろん、タイムトラベル物も。
 コーヒーが冷めきってしまう前までであれば、任意の時間軸に行くことができる。ただし、過去に戻って、以前とは異なる行動をしても、未来を変えることはできない。よくある感じです。よくある感じではあるのですが、なんとか世界を変えたいと四苦八苦したり、知らなかった過去を知ることで心境に変化が訪れる様を、実際に観ると、どうしようもなく胸を締め付けられてしまいました。

お母さんの真相は涙なしには語れない

 なんと言っても、あの席に座り続けている有村架純のお母さんの真相は、もう辛すぎて仕方なかったですね
 コーヒーを飲んで、元の時空に戻らないといけないのは分かっている。分かっているけれど、泣いてしがみつく我が子を、突き放すことができない親心を想うと、もう思い出すだけで泣けてきます。
 ところで、お母さんは解放されたのでしょうか。
 タイムトラベル中の関与によって、世界が変わることはないはずですが、有村架純のタイムトラベルは入れ子構造になっているので、お母さんも救われたような気がしますし、やっぱりそうでもない気もしますし……ここらへんは、原作小説を読めばしっくり来るのでしょうか。

終わりに

 と言うわけで『コーヒーが冷めないうちに』良かったです。


なんとなくランキングで上位だったから観たけど、面白かったよね

うん、誘われなかったら、多分、観なかったから良かったよ

短編小説集みたいだったよね

原作がきっとそうなんでしょう。短編映画(ショートフィルム)を連続して観た感じで、そういう観点でも良かったよね

感動して泣いちゃったね

ぼくも泣いたよ