同名の戯曲、及び小説を原作とした映画『コーヒーが冷めないうちに』を観ました。
ネタバレありで感想を書きます。
- 発売日: 2019/03/08
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サンマーク出版のベストセラー
『コーヒーが冷めないうちに』という作品に対する、ファーストインプレッションは電車の広告です。サンマーク出版お得意の、読者の感想とベストセラーであることを前面に打ち出したもの。
よくあるお涙ちょうだい系で、自分には関係のない作品。
そう思っていましたが、休日、ちょっと時間があったので、うっかり観てしまいました。
悔しいけど感動
見出しの通りです。
どうせストーリーラインはありきたり、映画は有村架純に頼った日本映画では? と、侮っていましたが、いやあ、敗北感を覚えるほどに感動してしまいました。
と、言うか、考えてみれば、ありとあらゆる時間物が好きなのでした。ループ物はもちろん、タイムトラベル物も。
コーヒーが冷めきってしまう前までであれば、任意の時間軸に行くことができる。ただし、過去に戻って、以前とは異なる行動をしても、未来を変えることはできない。よくある感じです。よくある感じではあるのですが、なんとか世界を変えたいと四苦八苦したり、知らなかった過去を知ることで心境に変化が訪れる様を、実際に観ると、どうしようもなく胸を締め付けられてしまいました。
お母さんの真相は涙なしには語れない
なんと言っても、あの席に座り続けている有村架純のお母さんの真相は、もう辛すぎて仕方なかったですね。
コーヒーを飲んで、元の時空に戻らないといけないのは分かっている。分かっているけれど、泣いてしがみつく我が子を、突き放すことができない親心を想うと、もう思い出すだけで泣けてきます。
ところで、お母さんは解放されたのでしょうか。
タイムトラベル中の関与によって、世界が変わることはないはずですが、有村架純のタイムトラベルは入れ子構造になっているので、お母さんも救われたような気がしますし、やっぱりそうでもない気もしますし……ここらへんは、原作小説を読めばしっくり来るのでしょうか。
終わりに
と言うわけで『コーヒーが冷めないうちに』良かったです。
なんとなくランキングで上位だったから観たけど、面白かったよね
うん、誘われなかったら、多分、観なかったから良かったよ
短編小説集みたいだったよね
原作がきっとそうなんでしょう。短編映画(ショートフィルム)を連続して観た感じで、そういう観点でも良かったよね
感動して泣いちゃったね
ぼくも泣いたよ