1984年にEdition Perlhuhnよりリリースされた、ラインホルト・ウィティヒによる『アルボラ』を遊びました。
樹木の中の生命をテーマにした、集中力と我慢が求められる2人~6人用のタイルゲームです。
こちらは、ゲーム開始時の状況。
革製のボードを広げて、緑のマスに木製トークンを置いて、山札からランダムに引いた最初のタイルを、ボード上の任意の1箇所に配置します。
その後、各プレイヤは順々に山札からタイルを引いて、それがボード上に配置できそうならば配置して、出来なさそうならパスを宣言します。
タイルに描かれた図柄は「ロールシャッハ・テストか!?」と唸りたくなるくらい変なもので、一緒だと思えても葉の数が異なったり、形が違っていたりして、しばしばミスを誘います。
そういった細かな違いに惑わされないようタイルを配置していって、写真のように1つの木製トークンをタイルで囲むことができれば、その木製トークンを勝利点1点として獲得できます。
配置できなかったタイルは、手元に残すことになるので、ゲームの序盤は、正直、ひたすらタイルを引き続けることになります。
が、中盤を過ぎると置ける場所が増えてきて、うっかり見落とすなんていう事態が頻発します。他プレイヤの手元を観察して、置けるのにパスを宣言したのを指摘できると、そのタイルを置かせた上で、木製トークンを横取りできたりします。
そんな感じで、ゲームを続けていくと、最終的にすべてのタイルを置くことができて、ゲーム終了。最も木製トークンを持っているプレイヤがゲームに勝利します。
比較的、淡々と進む印象でした。厳密に遊ぼうとすると、ひたすら外プレイヤのあら探しに励むことになるので、ある程度、ゆるやかに遊んだ方が和やかにプレイできるかもしれません。
ゲーム終了時の盤面が美しいのは、ウィティヒならではかなと思います。革製ボードの感触も、いつも通り良い感じですしね。