雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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会話禁止の正体隠蔽ゲーム『シ祖狩リ ~始祖と狩人~』の感想

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 フダコマゲームズさんのゲームマーケット2019大阪の新作『シ祖狩リ ~始祖と狩人~』を遊びました。
 4~5人用の正体隠蔽系のゲームです。


 ルールを読んだときは、ピンと来ませんでしたが、遊び始めてすぐに肝に気づいて「これは……スルメゲーだ!」と内心で、叫びました
 面白かったです。


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 冒頭にも書きましたけれど、正体隠蔽系のゲームです
 プレイヤの1人は始祖役(いわゆるヴァンパイア)になり、残りのプレイヤは狩人役(いわゆるヴァンパイアハンター)になります。
 始祖プレイヤは、いずれかのプレイヤの手札を0にすることを目指し、狩人プレイヤはどのプレイヤが始祖であることを言い当てることを目指します。狩人プレイヤが、始祖を見抜き、指摘することができれば勝利できますが、その時点で多くの狩人が始祖に噛まれ、寝返ってしまっていたり、始祖を捉えるためのアイテムを充分に揃えられていないと逆に負けてしまいます。
 ゲーム中、一切の会話は禁じられているので、誰がどのように行動を取るかだけを注視して、動向を見定める必要があります。


 うーん、こうして説明してみても、ちょっと面白味が伝わるかどうか自信がないですね。
 やっぱり遊んでもらうのがいちばんでしょう。


 会話ができないゲームなので、嘘を吐く必要はありません……と言うか、そもそも吐けません
 プレイ感としては、一切言葉を交わさない議論ゲームでしょうか。おそらく1回のプレイでは、このゲームの真髄は分からず、片鱗に触れられる程度でしょう。繰り返しプレイし、全プレイヤの練度が上がり、行動のなかに意味が見いだせるようになってからが、ゲームの始まりかもしれません。


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 どちらかと言うと『人狼』に代表される正体隠蔽系のゲームがお好きな方よりも、議論を通じて真実を見つけだすのが好きな方に向いている、と感じました
 スルメゲーであることは間違いないので、是非、この手のゲームが好きな方には味わい尽くしていただきたい所存です。


始祖、引いたよ! でも、よく分からなくてスルーしたよ。働かなかった。ぺこらが、いちばん疑われなかったよ

いや、そりゃあね。だって、始祖だったら確実に勝てる場面で、そのアクションを取らなかったから「あ、これは100%違うわ」って、みんな思ったんだよ

いえーい! ま、部下に働かせればいいんですよ

いやいや、あそこで他プレイヤのカードを奪っていれば、勝ててたんだよ

でも、別にいいじゃない。部下が働いて勝てたんだから

まあ、確かに。結果的には

うふふ

参りました。……ところで、犯人といい、人狼といい、ぺこらさん、よくそういうの引くよね

虫が嫌いなひとのところに、虫が寄ってくるのと同じだよ

な、なるほど……