雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

存命時のエピソードを捏造する『ないはずの記憶』の感想

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 大炎笑制作委員会さんのゲームマーケット2019春の新作『ないはずの記憶』を遊びました。
 3人から20人まで遊べるコミュニケーション系のゲームです。


 よもすれば悪趣味、不謹慎とも取れかねない領域に、果敢にチャレンジした作品です
 そこそこに生きていれば、誰しもお葬式に出たことがあるはずです。振る舞われたお寿司をいただきながら、誰ともなく故人を偲ぶエピソードを喋りだしたりすることでしょう。
 この作品『ないはずの記憶』は、そんな故人の思い出をテーマにした作品です。


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 ゲームのメカニクスとしては、いわゆる大喜利系です。
 お題カードをめくると、そこには「悔しがった」とか「爆笑した」みたいなフレーズが書かれています。それを見て、特定の人物がそうした理由を、それぞれに考え、手元に紙に書いて、1人ずつ発表していきます。
 いちばん、そのひとらしいエピソードを発表したひとが得点、という感じです。


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 さすがにリアルな知人で遊ぶのは、差し障りがあるであろうということで、プレイヤ全員が知っている、架空のキャラクタを取り上げようと思ったのですが、なかなか3人が3人とも知っているキャラクタが存在せず、結局、佐々木小次郎や織田信長といった歴史上の人物を採用しました。
 そこそこ面白かったですが、やはり佐々木小次郎であれば宮本武蔵との巌流島の戦いをモチーフにしたネタや、織田信長であれば本能寺の変まわりが多かったので、なんとなく予想通りでした。


 その後、思い切って、自分たち自身が死んだことにして遊びましょう! と踏み込んでみたところ、こちらは、ちょっと面白かったです
 なんなら自分自身を亡き者にして、エピソードをでっち上げるときが容赦なくできて盛り上がったかもしれません。
 テーマがテーマなので、ひとを選ぶかもしれませんが、楽しめるひとは楽しめるゲームです


 気になった方は、駿河屋さんにて通販しているようなので、どうぞ。


プレイヤ同士が死んだ設定で遊んだときの方が面白い気がした。歴史上の人物はね、あんまりにも特徴が偏り過ぎていたから、ちょっと……

分かる。メンバーに理解があれば、楽しんで遊べると思う

そうだね。最初からちょっとフレーズが決まってるじゃない。あれでちょっと制限が生まれちゃうよね

まあ、何ならコンポーネントを使わずに、システムだけお借りして遊んでもいいよね。それこそ、電車や車のなかとかでも遊べそう