雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

広告収入と店舗の売上で利益を最大化『HYAKKATEN』の感想

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 NSGクリエイトさんのゲームマーケット2019春の新作『HYAKKATEN』を遊びました。
 3人から4人で遊べるボードゲームです。


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 これは、かなり面白かったですね
 店舗タイルをオープンドラフトで獲得した後、百貨店ボードの空いているマスに配置。系列ごとに広告主となる権利を競り合い、首尾よくその座を獲得したら、顧客駒を操作する権利を得ます。最大限に利益を生み出すよう、顧客駒を動かし、広告収入や店舗利益を上げていくゲームです。
 メカニクス的には、ぜんぜん違うのですが、プレイ感としては株式要素のある鉄道ゲームに近しい印象でした


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 かなり広い視野でのプレイングが求められるのが印象的でした。
 直近の収入に目を向ければ、いかにして店舗からの収入を上げるか……なのですが、ゲームが中盤を過ぎて、後半に向かうにつれ、店舗同士を、どう配置して、どういうルートで、どう駒を動かし、いかに広告収入を上げていくかが悩ましくなります。
 1ラウンドで配置できる店舗タイルは、ひとつだけなので、かなり変則的ではありますが、他プレイヤと協調しなければならない瞬間もあって、表面上は「WinWinですねー」と言いながら銀行からお金を受け取りつつも、水面下では見えないバトルを繰り広げる感じです。


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 ディベロップメント的な残念さで言えば、色調と階段のデザインでしょうか。
 まず、店舗の系列が黄、緑、青、ピンクと4色あり、そこにプレイヤカラーである、黒、白、茶、紫が加わるので、かなり見づらいです。さらにフレーバーとして、各店舗は華やかなイラストレーションで飾られているので、じっと見ていると目がチカチカしてきます。
 その一方で、ゲーム終了時に出来上がった百貨店ボードを見ると、実に華やかなので、取捨選択の難しさを感じます。
 困ったのは、階段のデザインです。上階と繋がっているのかどうかがパッと見で分かりにくく、ゲーム中に何度も勘違いしてしまい閉口しました。オシャレな見た目ではありますが、ここは、ちょっとプレイアビリティを削いでいるかなと感じました。


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 と、ちょっと苦言を呈してしまったのは、それだけ良いゲームだと思い、傑作だと感じたからです
 NSGクリエイトさんの作品は、今まで『突撃!今夜の晩ごはん』しか遊んだことがなかったので、こんなに完成度の高い中量級を目の当たりにして嬉しい驚きを隠せません。


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階段が……階段が、どうしても分からなかった! 毎回、聞いちゃったよ。何度、遊んでも慣れなかったよ。どうやったら! どうやったら分かるの!!

そうね、たしかに分かりにくかったね。エスカレータートークンが、毎回、余ったから、階段があるところは、もう無条件に置いちゃった方が分かりやすいかもね

非常階段のイメージだと、必ずどちらかにあるか、もしくは両側にあるじゃない。だから、交互にあるっていうのが、そもそも違和感なんだよ。両方あっちゃいけないのかなあ

そうは言いつつ、ぺこらさん、強かったよね

いっぱいお金を生み出したよ!

何度、遊んでも、ぺこらさんに勝てないんだよなあ……

まあ、階段は理解してなかったけどね!