雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

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ライトファンタジーなマーダーミステリー『誰が勇者を殺したか?』の感想

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 ぺよん潤さんによるマーダーミステリー『Who killed the brave?~ 誰が勇者を殺したか?~』を遊んできました。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方は回れ右推奨です。

概要

 馴染みのない方には「ぺよん潤って何者??」って感じかもしれませんが、顔が韓国俳優のペ・ヨンジュンに似ている日本人です
 元々は芸人さんで、『冬のソナタ』をモチーフにしたネタを披露されていましたが、近年は謎制作者として活動されていて、リアル謎解きゲームのプレイヤ的には、そこそこの知名度があるかと思います。
『Who killed the brave?~ 誰が勇者を殺したか?~』は、ぺよん潤さんによる初のマーダーミステリーで、関東や関西などで定期開催されています

ストーリー

魔王に支配されたこの世界。
しかし一人の勇者が立ち上がり、仲間とともに世界の平和を目指して戦いを始めた。
ここは魔王の城に近い〝最後の村〟と呼ばれる村に一軒だけ残された古びた宿屋の一室。
明日はいよいよ魔王との対決。
それに備え、ひとときの休息を取ろうとしていたその時、あかりが吹き消され暗闇の中、勇者の叫び声が響き渡る。
慌てて明かりを灯すと、そこには無残に横たわる勇者の姿が!!
果たして誰が勇者を殺したのか?!
あなたは真相をつかむことはできるのか!!

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01r1b610ecfk0.html

 いわゆる剣と魔法が存在するファンタジー世界におけるマーダーミステリーです
 プレイヤは勇者の仲間等になり、制限時間内に勇者を殺した犯人を突き止めると同時に、それぞれに課せられたミッションの達成を目指します。
 ミステリの文脈だと『魔術師が多すぎる』『トリックスターズ』『折れた竜骨』などに代表される幻想ファンタジィというジャンルにあると言えます。

感想

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 マーダーミステリーを遊ぶのは、本作で4作目となりますが、もう一言、激烈に面白かった! これしかありません
 これまでに遊んだマーダーミステリーは、順に『王府百年』『約束の場所へ』『純白の悪意』でしたが、いずれも中国や台湾のデザイナが作った作品だったので、日本人としては、やはりどこかしらに不自然だったり、納得できないポイントがありました。
 その点、ぺよん潤さんは、見た目こそ韓国俳優ですが生粋の日本人。しかも、芸人や謎制作者といった経歴から、物語や世界観を作り上げる技量にかけては定評があります。
 面白くないわけがないんですよね。


 世界観や背景のストーリーも受け入れやすいものでした。
 いわゆるドラクエ的と言えばいいのでしょうか。勇者がいて、魔王がいて、剣と魔法があってと馴染み深い和製ファンタジーな世界観なので、すんなりと世界に入ることができました。
 システムの骨子は『王府百年』的ではありますが、そこに謎解きやボードゲームに親しんでいる現代日本人が楽しめるギミックやガジェットを、これでもかと投入しているので、とにかく面白いと面白いが掛け算されている印象です


 マーダーミステリーは、推理ゲームであるが故に、論理が求められ、その点、もう少しブラッシュアップできる余地があるかなと感じないでもありませんでしたが、全体的に面白く、楽しい時間を過ごすことができました。

一緒に遊んだぺこらさんの感想

面白かったよ。あっきー、○○○○だったね

ネタバレになるから何とも言えないけれど、そうだね

○○は……ネタバレになるね。○○も、もしかしてネタバレ?

そうだね

どこまで喋っていいの? 難しいよ!

まあ、そこをなんとか

個人ミッションがちょっと分かりにくかったかな。結局、いろいろな条件が伏せられているじゃない。だから、がんばってミッション達成を満たそうとするんだけれど、そもそも、そのために何をすればいいか、よく分からなかったんだよね

ぼくたちが遊んだ会は、けっこう情報を伏せる傾向にあったから、余計に不明瞭な印象を受けたかもね

どうせ1回しか遊べないんだから、リアル謎解きゲームみたいに解説シートを作って、それを最後に渡して貰いたいな。そしたら、家に帰って、ゆっくり読んで満足できるから

それは、そうだね。自分の担当役職以外のシナリオブックは、ゲーム終了後に、ちょっと見せてもらわない限り、いつまでも分からないままだからね

解説URLでもいいよ!

今後、解説文化が浸透することを祈ろう!

終わりに

 ぺよん潤さん的には、かなりマーダーミステリーは手応えがあったらしく、既に第2弾として『疑惑のカクテル ~12人の容疑者~』を発表されています。
 こちらは、プレイヤ人数12人で、飲み放題つきという革新的なシステムで、機会があれば遊んでみたいと考えています。