8月8日に発売された『ito(イト)』の体験会が8月25日に開催され、これに招待いただいたので参加してきました。
体験会の様子を、かんたんに紹介しようと思います。
そもそも『ito』とは
『ito』はイラストレーターでもある326(ナカムラミツル)さんがデザインしたゲームで、非常にライトに遊べるカードゲームです。
『クモノイト』と『アカイイト』と2種類のゲームが遊ぶことができ、『クモノイト』は『ザ・マインド』に近しいのですが、協力型のコミュニケーションゲームで、プレイヤ同士、配られたカードを1枚ずつ出し合って、1から100に登るように昇順になれば成功となります。
『ザ・マインド』との差異としては、お題に従ってキーワードを口にすることができるので、これを指針にできます。
たとえば「無人島に持っていきたいもの」というお題で、数字が高ければ「ろ過機」や「サバイバルキット」みたいなキーワードを言い、数字が低ければ「ペーパーナプキン」や「つまようじ」みたいなキーワードを言い合い、このキーワードを頼りに、カードを出し合っていきます。ときに「ただのナイフ」が「十徳ナイフ」より高い数字だったりして、お題に対する感性の違いが笑いを呼びます。
もうひとつの『アカイイト』は、協力と裏切りの会話ゲームとされていて、基本は『クモノイト』と同じなのですが、全プレイヤで協力してカードを出すのではなく、全員がキーワードを発表した後、他プレイヤ1人と握手して、数字を100に近づけることを目指します。
- 出版社/メーカー: アークライト(Arclight)
- 発売日: 2019/08/08
- メディア: おもちゃ&ホビー
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会の様子
当日は、ゲストによる実演プレイを観戦することでインストを受け、その後、各テーブルごとに実際に両方のゲームを遊び、最後に制作陣によるトークショーを聞きました。
実演プレイの観戦は、けっこう326さんが盛り上げ上手で、笑いながら見ることができました。気分的には、ボードゲームを遊ぶ系のYouTubeをリアルタイムで見る感じでしょうか。
ゲストは326氏、いけだてつや氏、香川愛生氏、阿曽山大噴火氏、眞形隆之氏の5名で、香川さんがけっこう天然と言うか、ゲーム慣れした男性4人のなかでひとり華やかなオーラを放っていて素敵でした。
体験プレイ
観戦後は、実際に遊んでみましょうということで、まずは『クモノイト』から。
お題に従ってキーワードを言うのが、けっこう悩ましいのですが、体感的には『ザ・マインド』よりライトに遊べるのと、責任の度合いが低めだなと感じました。コミュニケーションする楽しさもあるので、たとえばボードゲームカフェで初対面の方と相席するときに遊びやすいゲームという印象でした。
続いて『アカイイト』も遊びました。
個人的には、こちらの方が、さくさく進みますし、面白かったです。
ぴったり100になれば即勝利というルールがあるのですが、人気のあるキャラクタというお題で、ドラえもんの方とスネ夫が握手した結果、100ぴったりになって大盛りあがりしました。
制作陣によるトークショー
ゲームデザインとして名前が出ているのは、326氏ですが、どうやら氏は、いけだてつや氏をはじめ、仲の良いメンバーとテストプレイを重ねたらしく、ゲストとして登壇された方々の意見もけっこう入っているとのことです。
面白かったところをいくつか紹介させていただくと、
・8人以上等、多人数で遊ぶときは「リーダールール」を入れるのがオススメ。協力ゲームにおける奉行問題を解決する仕組み。
・夜な夜な、誰かの家に集まっては延々とプレイしつづける制作秘話。
・ストーリー性を持たせるために、脱出や『蜘蛛の糸』という要素を加えた。
・『ハンターハンター』のファンで、箱裏に幻影旅団団長のクロロ=ルシルフルがいる。
などがありました。
一緒に参加したぺこらさんからのコメント
ご招待いただき、誠にありがとうございました。いろんなひとと一緒に遊べて楽しかったです
なんかお手本のようなコメントだね
誰かが遊んでいるのを見るのって、あんまりない体験じゃない。面白かったよ。お題を拍手で決めるのとかも良かった
遊んでみてどうだった?
面白かったよ。初対面の方と遊んでも楽しめると思う
我々の卓は、カナイさんや鷹海さんと、いつものメンバーが多かった感じだったけどね……
終わりに
閉会の挨拶を聞いて時計を見ると、始まってから3時間も経っていて、あっという間でした。
参加記念に製品版をひとついただいたので、しばらく持ち歩いて、盛り上がる系のパーティゲームが必要になったタイミングで取り出そうと思います。