『パンデミック』のデザイナであるマット・リーコックによる、ライトな協力ゲーム『禁断の島』を久々に遊びました。
昔は缶だったと思うのですが版権が移ったのか、一般的な中箱サイズに変わった様子です。
ゲームの概要
プレイヤは冒険者一行となり、伝説の財宝が眠るという禁断の島を訪ねます。
目的は、島に眠る「大地の石」「風の像」「炎の水晶」「大海の杯」という4つの宝を集めることです。
こちらは、セットアップを終えたところ。
シャッフルしたタイルを、ランダムに配置して、ゲームスタート。
手番が来たら、移動や排水、宝の発見などのアクションを3回まで行ってから、アイテムカードを2枚引いて、現在の水位に従って場所カードを規定数、引きます。
引いた場所カードは浸水されたという扱いで、該当する場所タイルをひっくり返します。そのタイルが既にひっくり返されている場合、完全に水没したとしてゲームから除外します。
こちらは、水位ボード。
ゲーム開始時点において、引く場所カードは2枚ないし3枚ですが、アイテムカードの中には水位を上昇させるものもあり、ゲームが続くと1手番ごとにめくるタイルが4枚、5枚と増えていき、加速度的に水没が進んでいきます。
- 出版社/メーカー: アークライト(Arclight)
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
ゲームの風景
こちらは、ゲーム中盤の様子。
半分くらいのタイルが既にひっくり返されており、場所によっては除外されてもいます。
手番のアクションとして「排水」を行うと、プレイヤの駒があるタイルと、隣接するタイルを1つひっくり返すことができます。
同種のカードを4枚捨てることで財宝が発掘できるタイルや、最終的に脱出するために合流する必要のあるヘリコプターのあるタイルは特に重要なので、ゲームから除外されないよう積極的に排水していきます。
ゲーム終盤の様子。
さらに浸水が進み、もう移動できないタイルもありますね。
プレイヤはそれぞれ固有の能力を持っていて、たとえばダイバーはタイルからタイルへと泳いで渡れますが、それ以外のプレイヤは歩きかアイテムのヘリコプターでしか移動できないので、うっかり取り残されたりすると、だいぶしんどいゲームを強いられることになります。
ゲーム終了時の様子。
なんとか4種類の財宝をかき集め、沈みゆく島を奔走し、脱出地点である「愚者の発着場」まで戻ってこられましたが、後1手足りず、ギリギリで失敗してしまいました。
あまりに悔しかったので「もう1回!!」と続けて遊びましたが、2回目は、けっこう余裕を残してクリアできました。
難易度について
財宝をゲットできるかどうか、そしてどのタイルが水没しているかはカード運によりますし、そもそもマップもタイル運次第なので、けっこう運要素は高めです。
しかし、プレイ時間は30分程度なので『パンデミック』と比べると、だいぶ短く、ボードゲーム初心者の方も気軽に遊べることでしょう。
『パンデミック』は、かなり好きなゲームですが、やはり役職によって定石があったり、慣れていないプレイヤだと必ず勝てるわけではないので、ボードゲームに慣れていないメンバーと遊ぶのであれば『禁断の島』の方がオススメかもしれません。
一緒に遊んだぺこらさんの感想
遊んでいる間、思っていて言ってなかったんだけど『パンデミック』に似てるよね
同じひとが作ったんだよ!!
なんだあ、知らなかったー。2回目に遊んだとき、パイロットだったけれど、強いと思った。1回目はダイバーだったんだけどね、パイロットの方が強いと感じたよ
どれどれ、ダイバーが「1アクションで、浸水状態のタイルや取り除かれたタイルの場所をどこまででもたどって次のタイルまで移動してよい(タイルの上で移動を終えること)」で、パイロットが「移動アクションにおいて、自分の冒険者コマを任意のタイルに直接移してもよい(1手番中に1回だけ)」……なるほど。これは、ほぼ上位互換と言っても差し支えないね。パイロットの能力は1手番中1回だけとあるけれど、この能力があれば、1手番に2回も移動することは稀だろうね
最適解はパイロットとメッセンジャーだね!
終わりに
『禁断の島』を最初に遊んだのは2011年ですが、今でも色褪せない素晴らしさを秘めているなと再認識しました。
また、この作品はシリーズ化されており、第2弾に『禁断の砂漠』、第3弾に『禁断の空』があります。これらは未プレイなので、機会があれば遊んでみたいですね。