雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

ゾンビ化した妻からの逃避行『the dead:beloved one』の感想

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 Latent Mellon Gamesさんのゲームマーケット2017秋の新作『the dead:beloved one』を遊びました。
 1人専用のカードゲームです。


 なんと言っても世界観! これが、とにかく最高です!
 まずは、ストーリーをご覧ください。

その男には家庭があった。愛する妻と息子、つつましくも幸せな生活。
だが息子の5歳の誕生日に世界は一変した。
人が人を喰い、それがまた人を喰う。
男と妻は息子を守れなかった。あの笑顔を守れなかったのだ。
妻は自ら命を絶とうとしたが男は二人で生き延びる道を選んだ。
息子のぶんも生きてやろうと。
無気力になった妻を支えながら、男は何日もさまよい続けた。
どこかに安全な場所があると信じて。
しかし妻の精神力と体力は限界だった。
昨晩、ついに妻はやつらの餌食となってしまったのだ。
それでも男は歩き続けた。安息の地を求めて。
そして妻も歩き始めた。愛する夫を求めて。

http://gamemarket.jp/game/the-dead%EF%BC%9Abeloved-one%EF%BC%88%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%B3%EF%BC%89/

 いかがでしょう、グッと来ませんか?
 秋山は来ます。もうストーリーの時点で傑作です


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 ゲームは、わりとシンプルです。
 手番にできるアクションは「移動」「休息」「睡眠」の3つです。
 休みなく歩みつづけていると、すぐにHPやMPが枯渇して、バッドエンドを迎えることになります。適度に休んだり寝たりする必要がありますが、あんまりのんびりしていると、プレイヤを追いかけてくる亡き妻=ゾンビの手に掛かり命を落とすことになります
 昼も夜も歩きつづけることで、プレイヤはやがて軍の輸送ヘリが待つ脱出地点に辿り着くことができるでしょう。でも、それでほんとうに良いのでしょうか?


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 こんなにも胸を締め付けるようなゲームは、もしかしたら初めてかもしれません
 ゲーム終了時の状況に応じて、けっこう細かく点数計算をするのですが、単純にHPが0になって死ぬよりも、妻に追いつかれてゾンビになって死んだ方が点数が高いんですよね。
 ここらへんのシステムとストーリーの絡みが非常に優れているなと感じました。
 初回プレイ時は、勝手が分からず早々に死んでしまい680点で終わりましたが、続いて遊んだ2回目は前回の反省を活かして無事に脱出成功して2100点でした。
 しかし、脱出成功したということは、ゾンビが徘徊する大地に妻をひとり残して去ったわけで、ほんとうにそれで良かったのか寂寞の想いに駆られます。


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 1人用のゲームではありますが、大事なひとと一緒に相談しながら2人で協力プレイするのもありかもしれません。物語要素の強いゲームを求めている方にオススメです


ストーリーを読んだときに、なんか良いな! って思って。ハッピーエンドになりそうになくて、どうするんだろうって思った

どう考えても、悲恋エンドでしょ、これ

でもさでもさ、逃げ切るか捕まるか、悩んじゃうよね。どうしても逃げ切れない瞬間だって、あるわけじゃない

そもそも、逃げ切った後の人生を、どうデザインするかだと思うんだよね。奥さんや子どもの分まで生きていこうとと決めるのであれば、なにを犠牲にしてでも生き残るべきだし、逃げ切った後の人生に展望を持てないのであれば、奥さんを受け入れるべき。もっとも、実際にそんな場面に遭遇したら、死ぬほど悩み、死ぬほど苦しみそうだけれども。ぺこらさん、ゾンビにならないでね?

ベゴラー!!

出たー、謎怪獣ベゴラだー

ベゴラだぞー

逃げろー

あ、ところでシリーズ2作目が出るらしいね。2人プレイできる協力ゲームだってさ

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