雲上四季〜謎ときどきボドゲ〜

本と涙と謎解きと、愛しさと切なさとボードゲームと

GMはもちろんプレイヤーも必読『MurderMystery GameMaster Guide』の感想

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 マーダーミステリーの出張GMとして代表的な人物であろうマシューさんが、マーダーミステリーのGMの役割についてまとめた電子書籍『MurderMystery GameMaster Guide』を上梓されました。
 早速、購入して、読ませていただきました。

まだ読み切ってないんですけれど

 こんな記事を書いておいてなんですが、すみません! まだ、読み切っていません!
 今、ちょうど16ページまで読み終えたところなんですが、想像以上に内容が濃くて、情報量が多いので、自分のなかで整理しながら読み進めていると、なかなかスピードが上げられず、


これは、ささっと読み飛ばして「はい、終わり」で片付けて良いものではなく、折に触れて読み返すべき価値の高いものだ


 と確信したので、急いで読み進めるのではなく、ゆっくり読むことにシフトすると同時に、「これ、めっちゃ良い本だから紹介しなきゃ!」と思った次第です。
 だから、読み切っていないにも関わらず、紹介記事を書くことにしました。

MMGMGのココが良い

 マシューさんのひととなり。
 ここに尽きるんですよね。
 とにかく真摯で、丁寧
 その穏やかな姿勢が、文章から匂い立ってくるのです
 これは、文章が美辞麗句であるというわけではなく、コンテンツとしてのマーダーミステリーを愛していて、そのマーダーミステリーに関わっている作り手や遊び手、様々なひとを大事にして、そして成長させようという考えが見えてくるのです。
 この、おおらかなスタンスが、とにかく良いです。
 そして、ちゃんと、中身があること


 この手のハウツー本って、よくあるのは、思いついた順番に書き散らしていってしまうこと。
 これをやられると、全体的にとっちらかっていて、読みにくいことこの上ないんですよね。
 それが、この本の場合は、頭から順番に、理路整然と、整理されているのです。だから、時系列で読めるし、スムーズに頭に入ってくる
 おそらく、そうとうな時間をかけて書いたものと察します。秋山は、Twitterでマシューさんをフォローしているので、「執筆中です」というpostを度々、見かけていて「ずいぶん、時間をかけて書いているなあ」と、ぼんやり思っていたのですが、このレベルにまで高めようとするなら、それは時間も掛かるわけですわ。

複数の視点があるのが良い

 微に入り細に入り、枝葉末節まで及んでいる内容ではあるのですが、それでも書いているひとがひとりであると、その視点は、どうしたってひとつです。
 ここで効いてくるのがゲスト寄稿ですね。
 きつねさんこと久保よしやさん、じゃんきちさん、そして天藍蒼穹さん(ここだけページを飛ばして読みました)の寄稿が、また違う視点からのものになっていて本全体での完成度を高めているんですよね
 ほんとうに隙がありません
 まさに完璧

マーダーミステリー作家も読むべき

 読んでいて思ったのは、GMをやっているひと/やりたいひとだけでなく、マーダーミステリーの作り手も読むべきなのでは、ということです。
 秋山は、普段、身内以外のGMはそんなにやらないのですが『修道院はどこに消えた』と『ループ探偵の憂鬱』に関しては、けっこうな回数のGMをやっていて、ボードゲームのインスト経験もありますし、やろうとすればGMは得意な方なのでは、と自負していました。
 しかし、この本を読んで「なるほど、シナリオ側(もしくはシステム側)に求められるのは、こういうものか」と感じたので、今後はGM目線も加味して、より深く作り込みができるなと感じた次第です

2500円という価格について

 はばからずに言うと、2500円という価格を最初に見たときは「高いな……」でした。
 でも、振り返って考えてみると、きつねさんの『マーダーミステリーの作り方』は2000円でしたし、OfficeKUMOKANAさんのシナリオ『荒神家の一族 変髪島殺人事件』がついてくることを考えると「むしろ、安いのでは!?」と思った次第です
 とは言え、四捨五入すれば0円ですし、あまり悩まずに買ってしまったのですが、半ばまで読み進めた今、感じているのは「充分に安い、むしろ救われた」です。
 作り手目線となりますが、この本を読む前と後とでは、異なるクォリティの作品を作り出せる気がするので、もう圧倒的に得しかありません

終わりに

 と言うわけで、ちょっとでも迷っている方には、心より絶賛してオススメします!
 そして、秋山は今夜にでも時間を作って読み終えることにします!