第2次世界大戦中のポルトガルのリゾート都市エストリルを舞台としたボードゲーム『シティ・オブ・スパイ:エストリル1942』を遊びました。
2人から4人用のゲームです。
大箱なんですけれど、ゲーム的には、けっこう単純です。
ラウンドごとに、各マップ上に褒賞となるスパイが配置されるので、そのスパイを味方につけるべく、自陣営のスパイをそのマップタイルに派遣し、マジョリティを取ることができれば、そのスパイを自分のデッキに加えることができます。
最終的に多くのスパイを味方につけたり、任務タイルに描かれたお題を達成していれば、ボーナス点を獲得することができます。
各スパイには、それぞれ固有の能力があって、たとえば他のスパイを暗殺できたり、他のマップに移動させたり、敵スパイの干渉を防いだりできます。
マップ毎に、配置されたスパイの能力を処理していって、最後にマジョリティを取っていたプレイヤーの元に、褒賞として配置されたスパイがプレゼントされます。
条件にもよるのですが、スパイは裏向きに配置することになるので、処理の瞬間まで、趨勢がどのように決するかは見えずドキドキします。
けれど、逆に言えば、どんなに悩み抜いてスパイを送り込んでも、他プレイヤーの指運ひとつで戦術が瓦解することがありうるわけで、為す術もなく負けるシーンも多々あります。
そういう意味では、ブラフゲームの一種なのかなと思います。
箱には45分~60分とありましたが、2人で遊んで、ぴったり2時間でした。
結局、スパイを伏せて置き始めると、いろんなパターンを検討することができるので、無限に考えられる系のゲームです。
特殊能力の絡み合いが面白いので、ブラフゲームや、読み合いのゲームがお好きな方は楽しめることでしょう。
あまり深く考えず、30~45分くらいで、さくさくと回したら楽しいような気はします。
どちらかと言うと、フレーバーの方が気に入りました。
第2次世界大戦中、ポルトガルは中立国であったことから、各国のスパイが暗躍する都市でもあったそうです。リスボンの少し西にあるエストリルには、観光客に紛れ込んで、世界中のスパイが訪れ、様々なやりとりが交わされていたそうです。
マップタイルに用いられている背景は、すべてエストリルの実在する観光地で、ルールブックの巻末には観光案内も記載されていました。
そのときの情勢に思いを馳せながら遊ぶと面白いかもしれません。
シティ・オブ・スパイ:エストリル1942 (City of Spies: Estoril 1942)
- 発売日: 2016/09/22
- メディア: おもちゃ&ホビー
一緒に遊んだぺこらさんの感想
実在する場所がモチーフになってるのいいよね
ぺこらさん、そういう好きだよね
そうかな?
ゲームの中身は?
崖、嫌い
ああ、ロストする可能性があるから?
防御スキルで固めたよ
ぺこらさん、どんなゲームでも失うことに対して、過剰なまでに防衛反応を示すよね
失いたくないでしょ
終わりに
フレーバーは、めちゃくちゃ好みですし、アートワークも味があって良いな! と思うんですけれど、やっぱり、メカニクス的には読み合い/ブラフの域を出ないので、そこが好きかどうかが問われるでしょう。
上述しましたが、もう少し軽かったら、気楽に遊べて良かったのではと思います。